こんばんは。野島です。




吉靴房ではいわゆるシリーズとして、昔からある靴の定番タイプのデザインも数多く手がけています。

定番タイプというのは実績があって、安心感があり、いろいろなブランドや工房やメーカーにより淘汰されるデザインが星の数ほどある中で生き残ってきた形ということになります。




今回紹介するデザインは二つ。

プレーン外羽根短靴」と「Uチップ外羽根短靴」です。


プレーン外羽根短靴
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Uチップ外羽根短靴
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プレーンやUチップは爪先から甲にかけての部分(フロント)のデザイン形状を言います。



プレーンは名前の通り無飾りのもの。主にトラッドの羽根付き型デザインを指すようです。

UチップはUの字型に形作ったものを言います。
Uチップの製造方法は数種類あり、拝み型の縫い方をしたものや、拝み型のように見せる為に少しだけ革に刃を入れ塗ったもの。さらに切ったりせずにステッチのみで形作ったものなどあります。

吉靴房のは切り込みや繋ぎあわすことなくU字型をステッチのみで表現したものです。
なぜかといいますと、なるべく切り込みや繋ぎ合わせが少ないほうが、強度があり、より長持ちに繋がると考えるからです。


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Uの字はより強調する為に、裏にタコ糸を入れて盛り上がるようにしています。







ここに太い糸でステッチを入れることで飾りのUの字ができあがります。

当然ですが、太い糸を使って縫うときは針も太くなります。


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太めの飾りステッチのおかげで、非常にカジュアルな見た目になります。オブリーク型だとさらに顕著ですね。






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実はこの二つのデザインは、型紙が全く同じものを使っています。




飾りを入れず紐穴を5個にしたものがプレーン外羽根短靴。
Uの字の飾りを入れて、紐穴を3個にしているのがUチップ外羽根短靴です。





ちょっとしたことで全く違う印象の靴に仕上がります。
こういうところはつくりて野島的に大好物です。(笑)






シチュエーションやファッションの傾向によって使い分けて頂けるようにデザイン分けしている例と言えます。



工房や展示会で是非お試しくださいね。












余談ですが、今日は近所の素敵な喫茶店である「逃現郷」に行ってきました。


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以前にも紹介しましたが、ここのコーヒーやお食事は絶品です!



しかし今日お伝えしたいのはそのことではなくですね・・・・
たまたま聞くつもりないけど、耳に入ってくる会話ってあるじゃないですか。

後ろに男性お2人組がいらして楽しそうに話していたのですが、僕がそろそろ帰ろうかなと思ってお会計をしていたとき、前後の会話は一切耳に入らなかったのですが、








「俺はどちらかというとストッキングは被る派だな」


って聞こえてきたんです!










心の中で


えええええええええええええええええええええっ!ってなって、
どんな人たちの会話か振り返りたい気持ちを必死で抑えつつ、ご馳走様でーす!って言って、そそくさとお店をあとにしたのですが、一体何の話だったんでしょう。







いや・・・聞き間違いですかね・・・・


あまりにも面白くてびっくりしたので、ブログに書いてしまいました。(笑)





また食べに行きます!


ちなみに僕は被る派とかいう派閥には入っていないです!