「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:靴職人

こんばんは。野島です。



天気の子

7月19日から新海誠監督作品の最新作「天気の子」が上映されます。



彼の作品の大ファンなので、まず間違いなく観にいくと思います。







待ちきれないので、久しぶりに2013年に発表された「言の葉の庭」をHuluで観ました。
靴職人を目指す高校生のお話があるよと知人に教えてもらったのがきっかけでした。





最初は漫画を買って読んだと思います。
素敵な作品だなと思いその後WOWOWで作品を観ました。






15歳の靴職人を目指す高校生が、ある雨の日に年上の女性と出会う。雨の日の公園のベンチで少しずつ打ち解ける2人。そんなシチュエーションから物語が始まります。





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新海監督の作品は「新海ワールド」と称される風景描写の緻密さが本当に素晴らしく、この作品は「雨は3人目のキャラクターといっていいくらいウエイトがある」とご本人が話していたほど、雨のそして水の描写が美しいです。




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その他、光の描写なども必見です。




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主人公が描いていた靴のデザイン画は自分でも似たようなことをするので、覗かれたときの反応やステッチの描き方など共感できることが多かったです。
なぜこの作品に協力できなかったのかと悔やまれるほどです。





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作中に登場するHand made SHOESという本は僕も修行時代に買ってずっと読んでいました。靴の作り手さんはみんな持っているのではと思うほど有名な本です。

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かすかな恋心を持ちながら足を採寸するシーンはぎこちなさと気恥ずかしさが丁寧に描かれていると思いました。




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45分ほどの短い作品なのですが、ラストシーンは必見。普段は感情を表にあまり出さなかった2人の気持ちをぶつけ合うシーンで僕は毎回涙がでます。まだご覧になってない方はぜひぜひ。






新海監督の作品はキャラクターの心の揺れを見事に表現していると思います。しかもほんの少しの揺らぎを風景描写や足元や目線や表情で表現されています。

だからこそ大きな揺れの場面でグッときました。というかもう5回以上観ているのに毎回泣けます。










「君の名は。」はDVDを買ってかれこれ10回以上観たのではと思うので、「天気の子」もとても楽しみです。また今度「君の名は。」について書きたいと思います。


























職人、そして靴職人という言葉は世の中でわりと認知されてるかなと思っています。

僕の仕事は靴を作ること。
なのでカテゴリーとしてお客様や取材のときに職人さんとか、靴職人と呼んでいただくことも多いです。


ですが、ずっと自分ではこの言葉に違和感を持っていて、職人とは違うような気がすると思ってるんですよね。


職人とは・・・
これってそれぞれイメージや定義が違うような、実は難しい言葉のような気がします。


お客様視点の職人と、我々製作者側の職人という言葉も微妙に違うと思いますし、ひとつのことの専門家を職人と呼ぶのでしょうが、例えば靴を作る人のことと、靴の裁断を専門とする人とでは少し違いますよね。雇われているか、個人事業主かでも違うと思います。


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ちなみに何かと話題の元貴乃花親方の息子の花田優一さんが言っている靴職人は、おそらくイタリア的なマエストロのイメージなのかなと思っています。これって宗教観にも影響を受けていると思うんです。



う~ん。考えすぎとよく言われますが、でも確かにものすごい腕前の専門職の方も確かにいらっしゃるので、少なくとも僕はその方々に全く届かないので職人と呼んでくださるのがどうも申し訳ないという感覚です。



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なので僕自身はいつか本当に靴職人と胸を張って自己紹介できるように日々精進の真っ最中ということでお願いします(笑)届かないからこそ頑張ります!






なんかこんな感じで始まってしまいましたが、漫画ゲーム大好きなので、好きなモノコトや気になることを書いていきたいなと。

実は職人さんのイメージがあるためか、僕のこと頑固者とか話しかけていいのかな的なことをそれこそ頻繁に言われたりするので、実は違いますということをここでブログとして残せたら嬉しいです。




イメージと違う!!なんていわないでくださいねw











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