「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:革


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『お知らせ』
現在のオーダーメイド完成予定時期は
11月末完成、12月初旬お届け予定となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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おはようございます!







まだ梅雨明けしないの
湿気まつりですよ

そこら中ジメジメ…






洗濯物は乾かないし
いろんな物がしっとりしてる気がする








湿気が大敵なのは革製品だけではないですが

革は湿度の影響がダイレクトに伝わるので
この時期の扱いには特に注意が必要です
















なぜ今日のブログのテーマを湿気にしたのか







なんと事件が起きてしまいましてね









私のお気に入りの靴が
この湿気のせいでカビてしまったんですよ

かびるんるんの仕業か…








(かびるんるんとは
 アンパンマンに出てくるキャラクターで
 大勢で現れ、なんでもカビだらけにしてしまう
 恐怖の敵キャラです)
















話が逸れました( ̄∀ ̄;)
















もしかしたら私と同じ様に
靴にカビが生えてるぅぅぅぅぅぅぅ!


なんて
ムンクの「叫び」のような顔になっている人が
たくさんいるのではと思いまして







IMG_2171







吉靴房でも使っている
こんな商品ありますよ!っていうご紹介












野島さんの作業中でしたが
気にせずパシャパシャ撮っちゃいました(*´艸`)















この商品は
カビの拭き取りにも使えるし
カビの生育を抑制してくれる
頼もしいミストなんです!!!!











他のメーカーでも
類似の商品がありますので

どうしよう😱とお困りの方は
試してみてはいかがですか?










ただし

ミストを使用したあとの
革製品のお手入れはしっかりと行ってくださいね♪
















ネット等で購入できます



















それではまた明日(*´ω`)




















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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
075-414-0121

どうぞよろしくお願いします。
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こんばんは。野島です。



秋の花粉の影響で常時鼻がむずむずして落ち着かない日々が続いています。
以前耳鼻科に行った時に、鼻水が喉の奥に流れるような形状になっていると指摘され、たまに変な咳がでるのはその為だと言われました。

接客するときや教室の時には鼻をかんで臨みます。



さて作業のほうはスタッフが頑張ってくれて順調に進んでおります。
製甲がいい感じの進み具合です。



IMG_7950


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今月は珍しいタイプのファスナー付デザインを製作するのでとても楽しみです。
ちょっと製甲の難易度が高いですが、問題なくできると思います。




IMG_7951






表題で書きましたが、なるべく材料を無駄なく使い切りたいといつも思っていますが、どうしても細かい破片がでてきます。


繕い一筆ミシン仕上げというシリーズを作り、革小物を製作していますが、どうしても追いつかないので、1グラム4~5円ほどで袋に入れて販売をしてみようと考えました。



IMG_7952


色がランダムに入っているもの、だいたい同じタイプの色が詰まったものなど、形も色も様々です。
価格は約500円~800円ほどで吉靴房の店頭に並べます。




工房内のスタッフにお声掛けいただければと思います。



IMG_7953


今までやってなかった試みで、小さめの革雑貨やパッチワークに使えると思います。


材料費としては通常の革の大きさで買う場合の約4分の1程の価格になっていますので、お得なパックとなっております。


ご興味のある方は是非店頭にお尋ねくださいませ。




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こんばんは。野島です。


スタッフががんばってくれたので今日はたくさん仮釣りをしました。


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短靴、ブーツ、ラウンド、オブリーク、サボ、ミュール、足袋と様々な種類が一同に並ぶ様を見ると、毎月幸せです。



毎月同じことをしているようで、デザインや入荷した革の違いなどがたくさんあり、実は感覚としては全然違うというのも靴作りの大きな魅力です。



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今月は黒の革の銀面に張りがあるのが特徴です。


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張りがあるときは艶感がすごく素敵な具合になるのですが、やや固めのため釣り込みに注意が必要です。



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同じ革を同じように仕入れても、少しだけマットな時もありますし、ソフトな時もあります。
その辺りの革の具合を見極めながら製作し、更に次に繋がるように意識します。




IMG_7209

靴製作の様々な経験をまた次の製作に活かせるよう積み上げることができるのが手作りの良いところだと思うので、毎月少しずつでも課題を見つけられるようにしながらクリアできるように頑張ります。

























おはようございます!

昨日の夜
京都に到着いたしました!




子供の頃から乗り物酔いがひどくて

大人になってからは
だいぶ良くなっているのですが

前回は寝不足もあったのか
新幹線で酔ってしまって…

でも
今回は酔うことなく
無事に到着しました♪











吉靴房に着いてから
野島さんが釣り込みしているのを
しばらく眺めていたのですが


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少しだけ
お手伝いをさせてもらいました


残念ながら
写真はないのですが

足袋型を釣り込む前に
爪先の割れている部分



IMG_2221



ここが足に触れたとき
足が痛くならないように

当たりをソフトにするために

縫い合わせている革の部分を
ハンマーで叩いて
柔らかくするという作業を
やらせていただきました






何をするにも
まだまだぎこちない手付きですが

精一杯頑張ろうと思います









それにしても

単に靴作りと言っても
本当にいろんな工程があって

見えないところにも拘りがあり

靴を履く人のことを思い、考え
履き心地や歩きやすさ
健康に気を遣いながら
靴が作られているんだなぁと

先月からの関わりの中で
感じることができました







某鎮痛剤のCMじゃないけど

靴の半分は
優しさで出来ています!

言えると思います。笑












見た目は優雅に泳ぐ白鳥も

水面下では
一生懸命
水を掻いています


見えないところの努力があるからこそ
美しく見えるのですね













さて!
今日からまた
吉靴房でお世話になります


ほんの少しでも
何か1つでも吸収できるように

頑張るぞっ!






先月同様
月末の忙しい時期に
お邪魔することになってしまいましたが

吉靴房の皆様

よろしくお願いします!







最近子供と行くカラオケが楽しいです。
こんばんは。野島です。




今日は吉靴房で使っている革について解説です。




革在庫



吉靴房では主に牛革と豚革、それとメイン素材として牛ヌメ革を使っています。

世の中には本当にたくさんの種類の革があって、それぞれの革屋さんが毎シーズン定番商品以外にファッション性の高いトレンド物を打ち出し、それが何色もあって目移りします。





革の種類としては、牛、豚、ヤギ、ひつじ、馬、ダチョウ、へび、とかげ、鹿、などなどたくさんの種類が存在します。それぞれ特徴の違いがあり一長一短といったところですが、今回は吉靴房で使っている革にスポットを当てて説明するので、細かくは省きます。






まずなぜ吉靴房では牛と豚の革しか使っていないのか。
これは革という存在が、人間が肉を食べた後でしか基本的に作られないからです。

要は捨てずに利用しているという状態です。
人間はどうしても他の生物から栄養を摂取しなければならず、これを美味しんぼでは原罪と呼んでいましたが、避けることができないことだと思います。


だからこそ、食べた部分以外もただ捨てるのではなく感謝の意識を持って使う。
革はそういう意味で、人間の英知の産物といえると思います。







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僕自身日常的に食べる肉は牛、豚、鶏で、それ以外は特別な機会がない限りなかなか食べる機会がありません。


そういった理由で靴屋としてつくりて野島が使う革は牛と豚のみとしています。



それも基本的にほとんど捨てることがないように裁断するということを目指しているので、上記の画像のような型入れになります。






そもそも「かわ」を革と表記することには意味があります。

皮は英語でSKIN
革は英語でLEATHER

の意味です。


すなわち、皮は皮膚やなめされていないもの
革は加工としてなめされているものということになります。








牛革は年齢と性別で種類が分かれます。



カーフ 生後6ヶ月くらいまでの子牛の革
キップ 生後6ヶ月から2歳くらいまでの中牛革
カウ  2歳以上の成牛革
ステア 生後3~6ヶ月以内に去勢したオスの成牛革
ブル  3歳以上の繁殖用オス牛の革



このように分かれています。若いほどキメが細かくて薄く、大きいほど厚くキメが荒いです。
吉靴房の商品のアッパー部分はほとんどキップを使っています。



カーフほど薄くなく強度があり、カウよりも肌目が決め細やかだからです。









ヌメ革とは植物タンニンなめしを施された革で、染色や塗装仕上げをしていない革のことを言います。



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表面に加工をしていないので、水を吸いやすいのですが、濡れた状態で成形するとそのまま乾いてその形がキープされる特徴があります。



それを利用したのが靴の中底や革下駄や、工房のランプシェードだったりします。



熱に反応しやすいというのも特徴で、低い温度での焼印がしやすいです。



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いかがでしたでしょうか。
吉靴房ではこういった形で革と接しています。
ご質問などございましたら、コメントいただければと思います。








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