「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:革履堂々

こんばんは。野島です。



つくりて野島はとにかく鼻緒の履物が好きです。
足についてくる履物で、足に触れる面積が最小限で安定する履き心地を提供できる人類の大発明といえるのが草履、下駄、トングサンダル類だと思います。



素足の競技である剣道を子供の頃からやっていたことが大いに影響していると思いますが、日常生活の年間の約半分は自分で製作した鼻緒タイプを履いて過ごしています。


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左が革履堂々 右が革履おだやかと名づけました。




ぱっと見そっくりですが、爪先の形状と鼻緒の締め具合が少しだけ違います。

基本的に堂々の方は男性サイズ。
おだやかの方は女性サイズとなっております。





堂々の爪先がやや角張った印象に対し、おだやかは字の如く柔らかな曲線の爪先形状にしました。


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夏のワンピースタイプと非常に相性が良いです。






実はこの革履は革下駄じょんじょんに比べると履き心地が硬いです。
これは元々このデザインを作るにあたって、なるべく土に返る素材で作りたいと考えて製作したといういきさつがあります。



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本体部分を足が乗る部分と鼻緒まで全て完全に一枚で作っています。
革下駄やじょんじょんはソール部分に分厚いEVAを貼っているため、かなりクッション性があります。革履はソールもヌメ革、現代の道路事情を考慮し、薄いゴムを貼っていますが、クッション性は落ちます。





なるべく天然素材中心で作り上げ、地面に近い位置で歩くというコンセプトをご理解いただければと思います。






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計画では今年中か来年にはクッション性の高いソールを貼ったバージョンも製作したいと検討中です。





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黒ヌメでも製作可能です。

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黒ヌメだとはっきりとわかりやすいですが、革下駄やじょんじょんと一番の違いは鼻緒の上面が革の表面になり、足が乗る部分が裏面となっています。



これは足が滑ってしまうのを防ぐ為です。




ちなみに革下駄とじょんじょんは鼻緒外側パーツが綿を詰めてクッション性が高い為、革履より鼻緒の締め付けが強めです。



ヌメ革のみで構成されているこの革履は硬めに仕上げるため、馴染むのに時間がかかるためややゆとりのある締め具合になっております。





ぎりぎりまでナチュラルな天然素材で製作するということに拘った作品です。
是非お試しくださいませ。
























こんばんは。野島です。



今月末完成予定の商品の完成が近づいてきました。ご注文いただきましたお客様お待たせしておりますが、もう少々で完成いたします。どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。



今日は靴の仕上げや革履堂々(かくりどうどう)の癖付けなどをしました。

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革履堂々は基本メンズサイズの形状の名前です。

レディスサイズは革履穏やか(かくりおだやか)という名前でやっています。
爪先の形状と鼻緒の高さが少しだけ違う仕様となっています。



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黒ヌメでオーダーをいただいたのは初めてなので、仕上がりがとても楽しみです!









さてさて世の中いろいろな炎上騒ぎがありますね。
たくさんある炎上したお話の中でちょっと気になった件について、このブログ内であくまで私見ですが、たまに書いていきたいと思います。



前提として、これはつくりて野島の考えで、様々な視点や立場により意見が分かれることもあると思います。全ての人に当てはまるような考え方ではないと自覚はしております。僕自身は基本的に何をするにも具体的な意味を持ちたい、説明できるようにしたいと考える人間ですので、ご意見がありましたら、コメント蘭にご意見をいただければと思います。


しかし炎上騒ぎで検索してみたら、とんでもない数の炎上騒ぎがあるものですね。ほへ~っとなってしまいました。


明らかにこれはダメでしょという件は触れないと思います。
これは僕はこういう考えだなというものを今後書いていきたいと思います。





何かご提案がありましたらご意見お願いいたします!


















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