「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:積み上げヒール

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臨時定休のお知らせ
代官山の個展の為、6月28日(日)の吉靴房の営業をお休みさせていただきます。
誠に申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いします。
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『お知らせ』
現在のオーダーメイド完成予定時期は
8月末完成、9月初旬お届け予定となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。


昨日は苦手な事務作業から始まる1日でした。
個展直前にもかかわらずどうしてもこなさないといけないことがあり、お昼ご飯もPCの前でささっと流し込んで進めました。

個人事業主の難しいところですが、苦手だろうとなんだろうと、事務も開発もデザインも広報も接客も製作も全てやるのでスケジュール管理が最も難しいです。

なんとか夕方までに片付けて、靴製作作業に取り掛かりました。


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まずは一昨日の続きの釣り込みから、これで今月分は釣り込み完了です。

特別オーダーの朱色の踵単皮可愛いです!


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その後ステッチダウンの切り回しとグラインダー。

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積み上げヒールも仕上げ材直前まで出来ました。


底付けはスタッフに任せて、雑貨関係をこれから進めたいと思います。





僕がいろいろこなしている間に、スタッフにレザートレイの準備をしてもらいました。

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このレザートレイは先に穴あけポンチで縫う場所をあけておきます。

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たくさん穴をあけると細い革くずが出るのですが、これが何かに使えそうなんですよね・・・

まだ思いついていないのですが、いつか何かにしたいと思っております。



個展直前スパートでバタバタしておりますが頑張ります!


それではまた明日。


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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
075-414-0121

どうぞよろしくお願いします。
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4月17日~代官山ぎゃらりー無垢里
上記日程で予定していた個展は新型コロナウイルスの影響により
延期させていただくことといたしました。
ご予定くださった方には大変申し訳ございませんが、
次回開催予定は6月26日(金)~6月30日(火)となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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こんばんは。野島です。


昨日釣り込みと釣り込みシロのバフと中物を詰めたので、今日は積み上げヒールを貼っていきました。


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積み上げヒールは文字通り革の一枚ずつ積んで作るヒールのことで、手製靴では一般的な製作手法です。

靴型によって厚みの違う革を使って製作します。


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革を貼り合せて靴に貼ったら圧着します。

以前は自転車のゴムチューブを巻いて一晩置くというようなやり方をしていましたが、今は靴専用の圧着機を使っています。


コンプレッサーを使ってエアーの力で圧力を掛ける方法です。


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10年以上使っていた圧着機が水分の浸食(空気を圧縮するときに発生する副産物的な水)によって穴が開いてしまったので新調したのですが、新しい機械はいいです!


コンプレッサーはエアーを溜める時の騒音が一番のネックなのですが、新しいものは驚くほど音が小さくなってました。

メーカー時代からコンプレッサーはうるさいモノと決め付けていたので違いに驚きです。



これで深夜も作業がはかどります!


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用意したものは全部貼り終えました。

明日は高さを整えてトップリフトという滑り止めのゴムを貼り、仕上げにかかります。



道具はなるべく長く使う。材料はなるべく無駄にしないをモットーに仕事をしているので、新調した時は結構驚きます。時代にいつも遅れ気味な私。頑張って手作業を貫いていこうと思います!

















こんばんは。野島です。


今月末完成予定分が特殊ミシンを終え、底付けと積み上げヒールという段階まで進みました。
明日からはラストスパートというところになります。



大型の特殊ミシンとお直しの専用ミシンだけ、外の業者さんにお願いしています。


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出し縫いミシンをかけたミッドソールのミシン目をハンマーで叩いて段差を馴染ませます。


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ソールを削って積み上げヒールを貼り合せます。

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貼ったら圧着して叩きます。
この後は高さを整えてトップリフトというゴムを貼ります。




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中敷には丁寧に焼印を押していきます。


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スタッフが各自持ち場を責任を持って取り組んでおります。





僕は靴型差し替えの物を新たに釣り込みしていました。
差し替えとは、靴型の数に限りがあるため先行して仕上げた靴の型を抜き、新たに違うデザインを作ることを指します。



今日はスタッフの写真を撮って、自分の作業風景を撮影するのを忘れました。







順調に進んだので、深夜に文庫サイズのブックカバーを試作してみました。

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今回もパッチワークでの試作です。


実は太宰治などの純文学の巨匠作品を大人になってから読んでいなかったので、ずっと読みたいと思っていたのですが、ついに購入しました。


太宰作品と合わせて、夏目漱石と芥川龍之介作品も。
3冊購入して、これだけのすごいボリュームで2,000円ちょっととはありがたい・・・。

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いろいろな厚みの文庫があるので、右側ページは折って栞になるようにやや長めに作ってあり、一般的な文庫サイズならフリーサイズで使えます。


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今日は取り急ぎ出来上がりサイズを確認したかったので、特に仕上げ材を使ったりしなかったですが、製品にするときは仕上げも重要になります。


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パッチワークの糸は完全に一筆書きの要領で、一本道で縫い上げています。
「繕い一筆ミシン仕上げ」と名づけます。たった今考えました。笑

革は様々な色を素材を貼り合せるので、糸はなるべく一回で仕上げたいと思っています。



次の梅小路公演手作り市に何個か持って行けそうです。
靴を作ったときにでる端材を使用するので、完全に1点モノ、二度と同じものは作れません。
是非手にとってご覧いただきたいと思います。




















こんばんは。野島です。


コパアメリカが現状ライブで観れないのでやきもきしております。コロンビアVSチリが観たい!!
ブラジルも調子が上がってきたみたいに見えるし。バタバタでグズグズのアルゼンチンが良くなっていく様も観たい!


ふぅ~。欲求を吐き出してみました。笑





さて、今日は革下駄の底付けと靴の積み上げヒールの作業をしました。

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ずらっと並んできたので僕の中でお楽しみの完成後全体写真がもうすぐです。






革下駄の底付けは靴型を使用しないので、どうもコツがいるようです。
というのは、僕自身は自分で詳細なイメージを持って作り上げた履物なので、革下駄の一番良い履き心地と見た目の両立が完全に出来ているのですが、スタッフや生徒さんにはその辺りが少し難しいようで、特にスタッフには詳細にイメージを伝えてもなかなか思った形になりません。


そんなわけで革下駄の底付けは必ず僕がやります。


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爪先をまず貼ります。


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爪先の位置を決めたら踵側の位置を決めます。


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爪先と踵の位置が決まったら、革下駄の生命線とも言える爪先のカーブを成型します。



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残りの部分をおにぎりの要領で成型しながら接着し、


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ハンマーできっちり接着します。



インスタグラムで動画を撮ったので、良かったら見てみてくださいね。

其の一

其の二



ちょっと丸いお腹を上手く使うのがコツです。笑
そう、ちょっとです。ちょっとね。





革下駄は靴に比べて簡単に見えるようで、これなら一日でできますか?とか教室ですぐできますか?というご質問を割りと頻繁にいただきますが、靴の作業の応用編の集合体のような作品ですので、とても難しいです。


まずは1足基本的な靴を作ってから取り掛かるのをオススメしております。





是非とも教室でチャレンジしてみてくださいね!









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