「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:深御沓

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『お知らせ』

現在のオーダーメイド完成予定時期は
2022年6月末完成、2022年7月初旬お届け予定となっております。
お時間いただき申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。

御沓と深御沓というデザインがあります。
神主さんが儀式の時に履いておられる浅沓などをモデルに考えたデザインですが、かなり特徴的な爪先をしています。

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分厚いヌメ革を加工してミッドソールから爪先にかけて整形したデザインです。

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たくさん作る機会があったので写真を撮ってみました。

加工中のものもなかなか美しい。
この段階で美しくないと靴にできないですけどね。

ステッチンググルーバーという道具で溝を作って柄にしています。

一発勝負、失敗即作り直しなので緊張を適度に保ちながら製作します。

通常の靴メーカーではなかなかしない作業という事でブログにしました。

それではまた明日。

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革靴寺子屋生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
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http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

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http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
075-414-0121

どうぞよろしくお願いします。
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こんばんは。野島です。


漉き機の送りロールを交換して調整中ですが、今度は砥石に繋がるベルトが切れてしまったので、新規に革で作りました。こういうのは重なって起こりますね。



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標準でベルトも売っていると思いますが、ちょうどよさそうな厚みのヌメ革があったので、長さを調節して手縫いで作りました。








さて今日は靴のお直しについて書いていきたいと思います。


靴は必ず磨り減ったりダメージがあり、いつかは直さないといけない時期がきます。
手作りの靴屋ですので、なるべくできる限り直せる部分はお客様のご要望にお答えしたいと思っております。



基本事項は以下になります。




○お預かりして翌月中旬のお渡しになります。
○踵部(トップリフト)交換 3,500円(税抜き)
○積み上げヒール(トップリフト込み)全交換 4,500円~(税抜き)
○オールソール交換 11,000円または13,000円~(税抜き)
○お直しのご依頼を下さった方に感謝の気持ちをこめて、中敷交換無料、ステッチ補修一部無料とさせていただいております。




オールソール交換の価格がふたつあるのは、手縫いがあるのが13,000円~、その他が11,000円~という具合です。

特殊ミシンを使わないと直らないステッチの補修は1,200円~3,000円ほどになります。
詳しくはお問い合わせくださいませ。



今回SOU・SOUのスタッフさんからのご依頼で御沓のソール交換でカスタマイズをしました。

ご依頼としては自転車に乗られるので、ソールのダメージが大きいため、何か別の素材で少しでも強くならないかということでした。

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もともとの御沓のソールはEVAソールといわれるもので作っています。
スポンジとゴムの中間くらいの硬さで、柔らかく返りが良いのが特徴です。

ただ、スポンジのような質感があるので、通常の履き方でしたら問題ないのですが、スポーティな自転車を常用されている方にはやや弱いと感じられると思います。


そこで今回は「深御沓」のソールの少しだけ変えたソールを使うことにしました。


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深御沓のソールは1cm厚のEVAソールと5mmの合成ゴムソールを貼り合せた厚いソールになっています。


深御沓は全体のかなりのボリュームがあるので、このソールを作ったのですが、今回は御沓で使うので、5mmのゴムの部分を2mmにして作りました。




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使い込まれた感じと適度なボリューム感が素敵な仕上がりとなりました。
喜んでいただけると嬉しいです。


今回のようにカスタマイズもできる限りお受けしております。



過去には革下駄をこのように滑りにくい加工をしました。

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愛着のある履物をさらにカスタマイズして履いていただくのは靴屋冥利につきます。

是非ご検討くださいませ。













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