「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:床材

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現在のオーダーメイド完成予定時期は
2023年12月末完成、2024年1月初旬お届け予定となっております。
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オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
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靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
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こんばんは。野島です。


珍しくカタカナの表題にしましたが、日本では中物(なかもの)と呼ばれるものの話です。


IMG_7962
(画像はなだらかにする前段階です)
靴の製作工程で釣り込みを行った後に中底と釣り込みシロのところに段差ができます。

これを埋めるものを中物と呼びますが、昔ながらの製法では練りコルクやフェルトを使います。


僕はこれがどうしても納得がいかなくて・・・
というのは、沈みすぎるのです。


ハンドソーンやグッドイヤーの靴を履いた経験がある方はわかると思うのですが、たくさん履きこむことで中底が足の形状に沈み込んでフィットするなんてことを店員さんや靴のライターさんなどが言うことがあります、

どうしても納得がいかない!

沈みすぎて緩くなるじゃないかと!



そこで吉靴房では床材と呼ばれるヌメ革の漉き落とし革を使っています。


IMG_7963

厚みの調節をしてきっちりと段差をなくし、適度な柔らかさと硬さも屈曲性も材料の無駄もない素晴らしい素材です。


コルクも別に悪い素材ではないですが、そもそも日本は輸入がほとんどです。
主な生産地はポルトガル。ほとんど地中海沿岸部の国々で生産されています。


練りコルクはその端材を輸入して作られています。



でも沈みすぎるんです。
すみません!


昔ながらの靴好きの方はコルクにこだわりがあることが多いですが、僕は床材の方が履き心地が良いと思うのです。



今日はこんなところにもこんなこだわりがあるというお話でした。



それではまた明日。






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革靴寺子屋生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp


副業で夜にアルバイトをしてみたいという方もおられましたらご連絡ください。
(募集締め切られせていただきました。また募集するかもしれませんがご検討いただいた方には申し訳ありません。)

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

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こんばんは。野島です。

吉靴房ではヌメ革を多用しますが、その多用の意味の中にヌメ革の床材(とこざい)もフル活用するということも含まれています。

普段から革を扱う仕事をしていると周知のことですが、大人の雄の牛革は出来上がり直後は7〜10mm程の厚みがあり、それをスライスして表面(ぎんつき)の部分を使って何かを作るのが一般的です。

しかしスライスした下側の部分。そのほとんどは捨てられてしまいます。

僕はその下側の部分、床革や床材と呼ばれる革を中底や踵芯(月型)や中ものと呼ばれる詰め物や紐通し部の芯材などに使います。

表面の綺麗な場所だけ使って、それ以外は捨てるというのは間違っていると思うのです。


SDGsとかエコとかロハスとか色々なアプローチで持続可能な社会をという目標が掲げられますが、本当の意味で尊敬できる企業や個人はまだまだ少ないと思っています。

デザインにも、製造方法にも、生活習慣にも全てにおいて当たり前のように組み込むことで、地球にも地域にも世間にも隣人にも優しい世界ができるのではないでしょうか。

当たり前に全ての材料をできる限り使い切る。

出来上がった靴を是非細部までご覧いただき、見えない部分まで想いを馳せていただければ幸いです。

それではまた明日。





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