「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:外羽根

こんばんは。野島です。


今日はデザインウィーク京都2019の振り返り会がありました。
良かった点や改善点、今後の活動に繋がる意見交換が行われました。

テーブルをいくつか用意し、数人でテーブルを囲み、各テーブルごとに意見を出し合います。
テーマごとに10分ずつ、各人意見を言う前に付箋にメモして、それをテーブルの中心に貼ってから話します。

このやり方はすごくいいなと思いました。時間制限があるので、さくさく意見が出ますし、話したことはメモを伝って後からでも思い出せるし、意見がたくさんでて時間が足りなくなるほどです。

吉靴房でもスタッフの意見を聞きたいときにやってみようと思います。





それにしても皆さん頭の回転が速く、前向きで面白い。
ついていくのがやっとでしたが、すごく刺激になりました。


デザインウィーク京都開催中の吉靴房の反省点としては、

●だいたい一通りで30~45分ほどと明記すること。
●もう少し細かくスタート時間を決めておくこと。
●通常のオーダー希望のお客様とバッティングしてしまった場合の接客の仕方
●説明の補助として英語のパネルなどを用意すること

このあたりを次に改善して、次に望みたいと思います。

今後も皆様どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。







さて今日のタイトルは生徒さんの作品集です。
過去に完成した生徒さんの心のこもった作品を順に紹介する企画として随時アップしていきたいと思います。

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羽根の形状と革紐が可愛い外羽根の短靴です。
起毛加工された革ととても相性がいいと思います。




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ブラックラピト製法で基本手縫いで作られました。
左右の紐も自身で切り出した革紐で色違いがまたいい感じ。
裏革を使わず、ナチュラルな柔らかい表情になっています。



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履き口が広めのマルエグリで女性らしいカーブが特徴のストラップパンプスです。
中敷もお気に入りの生地の柄を使った特徴のあるシンプルなデザインになっていますね。





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ずぼっと履くタイプのミドルカットブーツです。
本来クリッピングして癖付けするようなデザインを角型の革を甲に貼り付けるようなデザインにすることで、革に負担を掛けないつくりになっています。
履き口のカーブも素敵です。




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一枚革で非常にシンプルな踵を踏めるタイプのサボです。
裏革がなく厚めのヌメ調の革で製作されました。全体に革のいい雰囲気が良く出た作品になっていると思います。
踵部の縫い付けを赤い糸で手縫いしているのがポイントになっています。




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ウイングチップでステッチダウン製法の外羽根ブーツです。
やや深めのミドルカットをあえて紐を全て通さないスタイルがご本人に合っていてとても素敵な仕上がりでした。
ウィングチップのカーブが柔らかくいいお顔をしていますね。







使う革や型紙の段階からの書いた線が、生徒さんそれぞれの手の味となり出来上がりを見ると生徒さんのお顔が思い出されます。




いかがでしたか?
どれも僕にとっても生徒さんにとっても全部素敵な記憶になっていると思います。
シリーズ化してまたお届けしようと思います。
















ハンターハンターの連載再開はいつになるのでしょうか。
気になって仕方がない野島です。こんばんは。



革靴の基本的な形状に「内羽根」と「外羽根」というものがあります。
内羽根はバルモラルやオックスフォードと呼ばれる形で、外羽根はダービーやブラッチャーと呼ばれる形があります。



そもそも靴における羽根とは何かというと、足を入れやすくするために開く部分のことです。
紐靴であれば、紐通しがついている部分になりますね。




こちらは内羽根の短靴タイプ
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こちらは内羽根のブーツになります。
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ご覧いただいてわかるように紐通しの部分が、爪先から甲にかかる部分に対して下に入っている形状を内羽根と言います。形状から足を入れるときに広がるスペースがやや狭いので、全体的にすっきりとした印象になるので、フォーマルな雰囲気が出やすいデザインです。





吉靴房ではオブリーク型も使っているので、カジュアルな雰囲気にもなります。
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こちらは外羽根です。
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こちらは外羽根のブーツになります。
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ご覧のとおり外羽根は爪先から甲にかかる部分に対し、上に乗るような形状のことを言います。

こちらのほうが内羽根に比べて足を入れるときにガバッと開くことができるので脱ぎ履きがしやすくなる一方全体的にカジュアルな雰囲気のデザインが多いのが特徴です。



ワークブーツのようなタイプは外羽根がおおいですね。






正式なフォーマルでは更に細かく決まりごとがあるようですが、吉靴房では基本的に普段履きにしていただくように意識してデザインを作っているので、あまり細かいことを気にせず履いていただくのが嬉しいです。見た目のお好みで選んでいただければ、後はこちらでお客様の足にピタッとくるようにお作りしますのでお任せくださいませ。







おまけ



うちのスタッフがまだ教室の生徒さんとして来ている頃の作品。
羽根を文字通り羽根にしてデザインを作りました。

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カモをイメージしてデザインしたそうです。
後ろから見るとよくわかります。


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カモの形をした外羽根です!

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