「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:中物

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『お知らせ』

現在のオーダーメイド完成予定時期は
2023年12月末完成、2024年1月初旬お届け予定となっております。
お時間いただき申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。


珍しくカタカナの表題にしましたが、日本では中物(なかもの)と呼ばれるものの話です。


IMG_7962
(画像はなだらかにする前段階です)
靴の製作工程で釣り込みを行った後に中底と釣り込みシロのところに段差ができます。

これを埋めるものを中物と呼びますが、昔ながらの製法では練りコルクやフェルトを使います。


僕はこれがどうしても納得がいかなくて・・・
というのは、沈みすぎるのです。


ハンドソーンやグッドイヤーの靴を履いた経験がある方はわかると思うのですが、たくさん履きこむことで中底が足の形状に沈み込んでフィットするなんてことを店員さんや靴のライターさんなどが言うことがあります、

どうしても納得がいかない!

沈みすぎて緩くなるじゃないかと!



そこで吉靴房では床材と呼ばれるヌメ革の漉き落とし革を使っています。


IMG_7963

厚みの調節をしてきっちりと段差をなくし、適度な柔らかさと硬さも屈曲性も材料の無駄もない素晴らしい素材です。


コルクも別に悪い素材ではないですが、そもそも日本は輸入がほとんどです。
主な生産地はポルトガル。ほとんど地中海沿岸部の国々で生産されています。


練りコルクはその端材を輸入して作られています。



でも沈みすぎるんです。
すみません!


昔ながらの靴好きの方はコルクにこだわりがあることが多いですが、僕は床材の方が履き心地が良いと思うのです。



今日はこんなところにもこんなこだわりがあるというお話でした。



それではまた明日。






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革靴寺子屋生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

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本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

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お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
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どうぞよろしくお願いします。
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こんばんは。野島です。


靴型が1足分しかないサイズのご注文が2足以上重なる場合、どうしても最後に作ることになります。
今回はそういったケースが発生したので最後に作ることになったデザインがありました。

もちろん途中までは準備してあったので、サクサク仕事は進みます。


IMG_8094

手製靴の業界では底に詰め物をする際それを「なかもん」とか「中物」といいますが、練りコルクを使用することが多いです。


私も吉靴房を始めた当初は練りコルクを使用していましたが、今は革の漉いた時に出てくる床革の厚みを調節して使っています。

IMG_8095

これもモノをむやみにゴミにしない活動の一つです。



効果は練りコルクとほぼ同等。
練りコルクは僕の私見では体重によって沈みすぎるので、僕の中では丁度良い沈み方をして履き心地が良くなるこの床革の方が好みです。



IMG_8096

最後に作っているのはダブルモンクストラップのキャメル・カーキのコンビシューズです。



IMG_8097

画像はステッチダウンでまだ片足の切り回しが済んでない状態ですね。


これを整えて出し縫いします。


明日もしくは明後日には全てが完成する予定です。



完成後すぐ西宮阪急の準備。
11月中旬には奈良で「
そして東京日本橋高島屋の催事へと続きます。



涼しくなってきたので体調面にも気をつけながら乗り越えて行きたいと思います。



それではまた明日。


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こんばんは。野島です。


釣り込みが完了しました。

IMG_7552


胡粉色、濡羽色、鉛色と同じ革でも釣り込みの力の入れ方が変わります。
色々な革でそれぞれに合った釣り方があり、その最適解を探りながら作業するのが一番の醍醐味です。


釣り込みが終わると次はバフという作業です。


革の表面(銀面)は糊が基本的に効きません。
底面をなるべく平らにすることと同時に糊が効くようにグラインダーで削ります。



IMG_7555

その次は中物を貼る作業となります。

中物(なかもの)とはアッパーを釣り込んだ際に、釣りシロと中底面との間に生じる凹面を埋める材料をいいます。


一般的に多いのはスポンジやフェルト。手製靴では練りコルクが多いと思います。



吉靴房ではヌメ革の漉き落とし部分の厚みを調整して使います。


革はなるべく使いきる!そんな想いが中物にも込められていて、見えない部分も上質な革を使うことでより履き心地が良くなると信じています。



IMG_7554

IMG_7553

中物を入れ終わったらいよいよ底付けです。
明日は底付けの日ということですね。最後まで気を抜かず進めます。





今日はあるプロジェクトの打ち合わせでした。
非常に有意義なお話が出来たと思います。


ご報告ができるようになったらここでお知らせしますね。

IMG_7556

その際にとても美味しいお土産を頂きました。
出町ふたばという超人気の和菓子屋さんのお品です。


一番人気の豆大福も頂きましたが、画像を取り忘れました!!
美味しいのですよ~。知っているので画像忘れて即パクリ!
(マキコサンミタイナコトヲシテシマイマシタ)


画像はくずまんじゅう みぞれもちという商品です。
僕は餡子が美味しくないと食べられないという生意気なことをいうぽっちゃりです。


ここのは文句のつけようが無い美味しさ。甘すぎずべたべたせず絶妙な舌触りです。
こし餡つぶ餡とも絶品です。


ほぼ並ばないと手に入らないお店ですが、京都に来られた際には是非!オススメです。






お客様はもちろんのこと、色々な方々に大変お世話になりながら毎日仕事ができております。

月末で追い込みですが、感謝を忘れず頑張ります!




























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