「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:ポーチ

こんばんは。野島です。




今月の釣り込みがスタートしました。
まずは踵部分のみ先に釣り込むデザインからです。



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踵単皮の踵部分を釣り込んでいます。
業界では所謂セパレートタイプに属するデザインは一般的な靴とちょっとだけ違うコツが必要で、初めて作る人には難しい部分もあるようです。



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こういうデザインを製作しているときは、以前婦人靴のメーカーに勤めていてよかったなあと思います。
やはりデザインの種類は服飾関係では圧倒的にレディースの方が多いので、本当にたくさん勉強させていただきました。




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留めるべきところを留め、引くところは引く。どんなデザインにも数学的論理性が求められるので、型紙と釣り込みはいつも楽しいです。





切りが良くなったところで、先日から取り組んでいるパッチワークの革小物もまた試作に取り掛かりました。



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型紙を作って、貼り合せた革にミシンをかけ、ファスナーを貼ってミシン留め。
サイドを縫い割りして引っくり返して出来上がりです。



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型紙から作り始めても貼り合せた革さえあれば1時間半ほどでできますので、せっかちな僕に合っている様な気がします。(笑)



貼り合せの準備にやはり時間がかかりますね。
ここはいろいろ検討する余地があると思います。




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今回は小さめのお化粧ポーチくらいの大きさです。

さらにいろいろチャレンジしてみたいと思います!
































こんばんは。野島です。



今日は革の端材を使って簡単なポーチを作ってみました。



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先日パッチワークのへやなかを作ってみて、その時の方法を上手く使えばいろいろなものができると思い、今回はファスナー付ポーチです。



端材の隅を貼りあわせやすいように少しだけカットします。

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カットした端材の周囲を漉き、重ねたときの厚みがあまり出ないように調節します。



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糊で仮留めした状態で型紙を写します。
今回は30cmのファスナーを使用しました。



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荒裁ちした革の貼り合わせた部分をミシンで留めます。
今回荒断ちの状態でミシンがけしましたが、これは先に裁断してからもう一度厚みを調節する方が良かったと思います。



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裁断した革にファスナーを貼ってミシンをかけて引っくり返せば出来上がりです。


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表面と裏面の表情が違って可愛い感じになりました。

このような作品を幾つか用意して、今後は手作り市に出展するのもいいかなと思いました。




30cmのファスナーを使うと、ちょうどお札が入るくらいのサイズになるので、アレンジすればお財布にもなりそうです。

これはこれで検討してみたいと思います。





スタッフが製甲をいいペースで進めてくれました。
今日はこんな感じです。

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長年いっしょに仕事をしていて本当に成長したなあと感慨深いです。
製甲の手順やミシンは僕より上手なところがたくさんあります。


負けないように僕も頑張って製作に打ち込みたいと思います!




















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