「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:ヒールデザイン

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『お知らせ』
現在のオーダーメイド完成予定時期は
12月末完成、1月初旬お届け予定となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。

ひの寸五というヒールの足袋型のデザインを発売しましたが、さらにレディースデザイン用に新規の靴型を進めています。

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吉靴房では全てのデザインが定番になるようにとの思いを持ってロングライフデザインというべき形をご提案しております。

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今回もひの寸五と同じヒールを使い、柔らかなポインテッドトゥの形状でデザインしました。

これからあるブランドさんとのダブルネーム作品を含めいろいろな形を考えていこうと思います。


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ひの寸五も着々と完成品が出来てきております。

履き心地の良いヒールデザインとなっておりますので、是非体験していただければと思います。

それではまた明日。


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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
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こんばんは。野島です。

ヒール部分の製作取り付けが終わり、仕上げに向かっています。

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今回いよいよ「ひの寸五」シリーズの商品化が始まりましたので、手順も考えながら進めています。


普段の積み上げヒールとどのように効率よく仕事をできるかがとても重要です。
この場合の効率はより良い製品を作るための手順です。


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圧着機の使い方も工夫しています。
ヒールの高さで空間が生まれると圧着できない部分ができてしまうので、EVAを使って空間を埋めることで全体を圧着できるようにしました。

(圧着はソールの貼り付けの強度を上げる為の工程です。)



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靴型も3回修正して仕上げ、型紙もその度に修正を加え完成しました。

もうすぐSOU・SOUさんの店頭に並びますので、是非お試しいただければと思います。




それではまた明日。


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こんばんは。野島です。




吉靴房として初めてのヒール付きデザインを、このブログで製作過程を書いてきましたが、やっと納得できる名前を思いついたので発表いたします。



4.5cmヒール付きデザイン
「ひの寸五」です。


ヒールのデザイン画をいくつも書いていた時、底面のラインをまず書くのですが、その線がひらがなの「ひ」に似ていることに気づきました。


ひ


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このような形状です。爪先からヒールまでが「ひ」に見えてきましたか?
見えてきそうですね。
いや見えますよね!





それから寸五という部分。
僕は子供の頃から剣道をやっているのですが、竹刀の長さを三九(さんく)とか三八(さんぱち)という呼び方をすることを思い出し、これは三尺九寸のことを三九と呼んでいるのですが、45mmくらいは何かそういった呼び方はないかと考えました。


尺寸法はおおまかにcm換算すると、一寸が約3.03cm、一分が約3mmです。
となると4.5cmは約一寸五分となります。



これを略式表現で寸五と呼ぶそうです。

以上のことから「ひの寸五」は爪先が足袋型で4.5cmのヒールがついた形状の靴を表すカテゴリーにいたします。









ちなみに今後の展開として通常爪先のデザインも考えています。
こちらは

い

こういった形状なので
「いの寸五」というカテゴリーとして製作しようと思っています。






ちなみに「ひ」と「い」は平仮名でいきます。
平安時代に貴族の女性による大和言葉を用いた平仮名を使った文学作品が多く残されていることから、今回のカテゴリーイメージに平仮名を使おうと思っていました。











今後の展開もどうぞ楽しみにお待ちくださいませ。




こんばんは。野島です。




新作をスタッフの宇都宮とマキコにお願いして足入れと歩行チェックをしました。

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2人ともとても気に入ってくれたようで一安心。

厚めの革底を使っているので、少し重さが気になっていたのですが、履いて歩いた感覚だとむしろ軽く感じるほどという嬉しい評価でした。


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デザインごとにすこしづつ変えないといけない部分もありますが、後は実用してもらって強度を確認したいと思います。




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靴は立体造形物としても道具としても美しい形だと思います。よい作品ほどその美しさははっきりと感じますが、ヒールは昔から美しさの象徴に数えられたりします。




吉靴房的な普段使いに適した、ややカジュアルなヒールでもいつもと違う雰囲気になるというのは作ってみて嬉しい発見でした。







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今日はこの靴型でいろいろなデザインにすぐ取り掛かれるように型紙の基本型を製作しました。






ちょっとしたデザインの違いでいろいろ変更しないといけない部分が出てくるものなのですが、今回作ったような基本型が一つあるとこれをベースに進められるので、今後の仕事が速くなります。






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今日は短靴深モノ用を作りました。
生徒さんの考えたデザインにも応用できるので、教室でも活躍します。





これを使って次のデザインを進めて行きたいと思います。


























こんばんは。野島です。


靴型製作、ヒール選定から始まり片足サンプルから修正→ファーストサンプル製作という一連の流れが一通り済みました。



ようやく新作ヒールデザイン完成です。



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長年ヒールデザインはずっとやりたくて考えていましたが、一番のネックはヒールの取り付け方法でした。
婦人靴メーカーに勤めていた経験から、機械で釘を打つという方法に負けない強度の取り付け方法の開発が長年の悩みでした。




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ヒールの取り付け方法はメーカーにいないとなかなか目にすることもありませんし、そもそもどのようにつけてあるのかも考えたことがないという方が大半です。




しかしながら、ヒールが突然外れたり、折れたりすると、怪我などの恐れがあり、その全ての責任をメーカーが請け負います。




作っている側の私からすると、歩き方なども原因の要因になったりすると思う部分もあるのですが、当然作った側の責任です。






ヒールは1本の太いビスと、4本の細い釘を中底から打ち込むことでその強度を保っています。




8cm以上のような高いピンヒールはヒール内部に金属のパイプが入っていて、中底から踏まず部分を補強するシャンクをビスが通りその金属パイプに突き刺さるようにして固定されることで強度が保たれます。






金属パイプやビスは確かに硬いです。








しかし、これはあくまで一般論ですが、普通に歩いているときで足に掛かる負担は1.2倍から1.3倍ほど、走ると約3倍、ジャンプして着地したときは約5倍ほどかかるといわれています。




体重50キロの方で、歩行中毎歩60~65キロ
          走ると150キロ
          ジャンプで250キロ


こんな感じに足に負担がかかっているそうです。




これを支え続ける足の構造は特筆すべきものだと思いますが、靴もその強度に耐える仕様にしなければなりません。







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そこで、メーカー時代の経験から、履き心地が良く、歩行に差し支えないヒールの高さで、デザインの幅が広く、ヒールのデザインも多数選ぶことのできる4.5cmに決めました。


ちなみにヒールは高くなれば高くなるほど、歩幅が狭くなり、歩行中の足が地面についている時間が長くなるという研究結果が出ています。



こういったことになりにくく、様々なデザインに対応でき、強度も保つことができる形状を選びました。

吉靴房では太いビス1本、やや細いビス4本の構成で革底とシャンクを通りヒールまで打ち込んであります。強度も通常のメーカー品以上となりました。






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今回の新作にあたり、新色でチャレンジしたかったということで、完成がこのタイミングになりました。






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まだ靴型が1足分しかないので、順番に製作しました。




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今までにない鮮やかな色合いの2足の完成です。




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まずはスタッフ宇都宮とマキコさんに試してもらって製品として発表できる段階になる予定です。







そして今回の経験を活かして、次のデザインと、足袋型ではないヒールデザインに取り掛かろうと思います!



是非楽しみにしてくださいませ!















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