「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:パッチワーク

こんばんは。野島です。


今月末完成予定分が特殊ミシンを終え、底付けと積み上げヒールという段階まで進みました。
明日からはラストスパートというところになります。



大型の特殊ミシンとお直しの専用ミシンだけ、外の業者さんにお願いしています。


IMG_7266


出し縫いミシンをかけたミッドソールのミシン目をハンマーで叩いて段差を馴染ませます。


IMG_7260


ソールを削って積み上げヒールを貼り合せます。

IMG_7264


IMG_7283


貼ったら圧着して叩きます。
この後は高さを整えてトップリフトというゴムを貼ります。




IMG_7265

中敷には丁寧に焼印を押していきます。


IMG_7263


スタッフが各自持ち場を責任を持って取り組んでおります。





僕は靴型差し替えの物を新たに釣り込みしていました。
差し替えとは、靴型の数に限りがあるため先行して仕上げた靴の型を抜き、新たに違うデザインを作ることを指します。



今日はスタッフの写真を撮って、自分の作業風景を撮影するのを忘れました。







順調に進んだので、深夜に文庫サイズのブックカバーを試作してみました。

IMG_7269


今回もパッチワークでの試作です。


実は太宰治などの純文学の巨匠作品を大人になってから読んでいなかったので、ずっと読みたいと思っていたのですが、ついに購入しました。


太宰作品と合わせて、夏目漱石と芥川龍之介作品も。
3冊購入して、これだけのすごいボリュームで2,000円ちょっととはありがたい・・・。

IMG_7281

IMG_7277

いろいろな厚みの文庫があるので、右側ページは折って栞になるようにやや長めに作ってあり、一般的な文庫サイズならフリーサイズで使えます。


IMG_7278

今日は取り急ぎ出来上がりサイズを確認したかったので、特に仕上げ材を使ったりしなかったですが、製品にするときは仕上げも重要になります。


IMG_7276


IMG_7282

パッチワークの糸は完全に一筆書きの要領で、一本道で縫い上げています。
「繕い一筆ミシン仕上げ」と名づけます。たった今考えました。笑

革は様々な色を素材を貼り合せるので、糸はなるべく一回で仕上げたいと思っています。



次の梅小路公演手作り市に何個か持って行けそうです。
靴を作ったときにでる端材を使用するので、完全に1点モノ、二度と同じものは作れません。
是非手にとってご覧いただきたいと思います。




















こんばんは。野島です。




今月の釣り込みがスタートしました。
まずは踵部分のみ先に釣り込むデザインからです。



IMG_7182

踵単皮の踵部分を釣り込んでいます。
業界では所謂セパレートタイプに属するデザインは一般的な靴とちょっとだけ違うコツが必要で、初めて作る人には難しい部分もあるようです。



IMG_7184

こういうデザインを製作しているときは、以前婦人靴のメーカーに勤めていてよかったなあと思います。
やはりデザインの種類は服飾関係では圧倒的にレディースの方が多いので、本当にたくさん勉強させていただきました。




IMG_7190


留めるべきところを留め、引くところは引く。どんなデザインにも数学的論理性が求められるので、型紙と釣り込みはいつも楽しいです。





切りが良くなったところで、先日から取り組んでいるパッチワークの革小物もまた試作に取り掛かりました。



IMG_7185

型紙を作って、貼り合せた革にミシンをかけ、ファスナーを貼ってミシン留め。
サイドを縫い割りして引っくり返して出来上がりです。



IMG_7186

型紙から作り始めても貼り合せた革さえあれば1時間半ほどでできますので、せっかちな僕に合っている様な気がします。(笑)



貼り合せの準備にやはり時間がかかりますね。
ここはいろいろ検討する余地があると思います。




IMG_7187

IMG_7188

今回は小さめのお化粧ポーチくらいの大きさです。

さらにいろいろチャレンジしてみたいと思います!
































こんばんは。野島です。



今日は革の端材を使って簡単なポーチを作ってみました。



IMG_7148

先日パッチワークのへやなかを作ってみて、その時の方法を上手く使えばいろいろなものができると思い、今回はファスナー付ポーチです。



端材の隅を貼りあわせやすいように少しだけカットします。

IMG_7149

カットした端材の周囲を漉き、重ねたときの厚みがあまり出ないように調節します。



IMG_7150

糊で仮留めした状態で型紙を写します。
今回は30cmのファスナーを使用しました。



IMG_7152

荒裁ちした革の貼り合わせた部分をミシンで留めます。
今回荒断ちの状態でミシンがけしましたが、これは先に裁断してからもう一度厚みを調節する方が良かったと思います。



IMG_7155

裁断した革にファスナーを貼ってミシンをかけて引っくり返せば出来上がりです。


IMG_7156

表面と裏面の表情が違って可愛い感じになりました。

このような作品を幾つか用意して、今後は手作り市に出展するのもいいかなと思いました。




30cmのファスナーを使うと、ちょうどお札が入るくらいのサイズになるので、アレンジすればお財布にもなりそうです。

これはこれで検討してみたいと思います。





スタッフが製甲をいいペースで進めてくれました。
今日はこんな感じです。

IMG_7147


長年いっしょに仕事をしていて本当に成長したなあと感慨深いです。
製甲の手順やミシンは僕より上手なところがたくさんあります。


負けないように僕も頑張って製作に打ち込みたいと思います!




















こんばんは。野島です。



昨日のブログでも書いていたパッチワークのへやなかを完成させました。


IMG_7078

今回は頂いた端材を使ったので、そこそこ大きめの継ぎ接ぎです。
大きさ問わずパッチワークには何か魅力があります。こういったことの理由も解明したいのですが、まだ仮説も整っていません。どなたか教えて下さいませ!





裁断して貼り合せてミシンをかけます。


IMG_7079

IMG_7082

今回は全てミシン仕上げにしました。へやなかは手縫い仕上げもございます。





底周りのミシンはダブルステッチにして強度を上げてあります。






そして完成したのがこちら↓

IMG_7085

IMG_7087

パッチワークはものすごく好きなので、完成品には大満足なのですが、どうしても作業コストを下げるのが難しいのが悩みです。

何か妙案がありましたら是非伺いたいです。
細かい端材がたくさんあるので、ずっと検討研究中です。



これもヘルプミー案件になってしまいました。
でもパッチワークっていいですよね~。いずれ何かしら発表したいです!






































このページのトップヘ