「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:コンプレッサー

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靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
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こんばんは。野島です。


手製にしても機械式にしても、ものづくりのメーカーさんは皆さんわかると思いますが、意外と想定外の事態って起こりますよね。


月の予算や計画があり、それを実現するための流れがあり、ある程度の困難な予定外のことも考慮に入れつつ実行に移すはずです。



ここ数ヶ月吉靴房では新人スタッフが増えたので、想定以上の予想を超えた何かが起こるのですが、昨日は底付けの最中にコンプレッサーが壊れるという出来事がありました。


しかも教室の直前!

先生がいない状況にするわけにはいかない。
でも靴の完成が半日遅れる!!

ギリギリの時間の中なんとか新しいコンプレッサーを購入。

生徒さんから連絡があり、たまたま誰も来ない日となり安堵してコンプレッサーの設置に取り掛かりました。


IMG_8317
しかしこのコンプレッサーは音がめちゃくちゃでかい!

深夜に作業が困難なので、作業を中敷の焼印に変更。

底付けの続きは早朝に変更することにしました。



IMG_8311

焼印は主にヌメ革にします。

先月入荷したこのヌメ革の水の吸収率がいつもより高く、温度設定に難儀することが先月からわかっていたので、濡らし方と温度を少し変えて進めました。


IMG_8312
さらに今月は中敷を黒の革で作って欲しいというご依頼がたまたまいくつかあります。

これも温度設定などが微妙に違うのです。


IMG_8313


そんなわけでスタッフに任せたかった中敷の焼印は僕が全て押すことに。



IMG_8314

いつもと濡らし方を変えたので乾かし方も調整。



なんとか無事全てを進められました。



いやー、色々とあるんですよねー。
毎月毎年17年以上靴を作り続けているからこそ問題なく対応できましたが、これを新人さん達に口で説明するのは結構な難易度のような気がします。



新人さん達に言えることはとにかくまずやってみましょう。ですね。

失敗の中に次に繋がる何かがあり、臨機応変に柔軟に対応することで力がつきます。



若く日が浅い人たちの「覚えようとしすぎ問題」はどこの会社でもきっとあると思います。



記憶することを優先しすぎだと思うので、対応力を育てることを優先して欲しいものです。




上記の問題は僕ら団塊ジュニア、氷河期世代が親になり教育してきた悪い部分の一つなのでしょう。


なるべく人に迷惑をかけない、怒られないような育て方をしてきた代償だと思うので、少しでも20代の人たちに上手く言語化して伝えていきたいと思います。



それではまた明日。







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お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
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こんばんは。野島です。


靴作りにおいてソールを剥がれないように取り付けることは最重要と言っても過言ではありません。

一般的に圧着機というものを使い腕力では不可能な圧力をかけて取り付けます。
手縫いや機械縫いなど他の方法もありますが、それでも圧着は重要です。


IMG_6308
このような形でコンプレッサーからの圧縮された空気を送り込み底周り全体に圧力をかけます。


ただし!吉靴房には世間には全くないデザインがあります。

天先と呼んでいる靴型のデザインで、鋭応や貫がその靴型を使っています。


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こんな爪先をしているので、先端に圧着がかけられません。



そんな時はどうしているかというと


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ものすごく強力なゴムを先端から引っ掛けてその圧力で一晩から1日圧力をかけ続けます。



ゴムが強力なので取り付けも一苦労です。
全身から汗が吹き出すほど引っ張って固定しています。


でもこれで圧力がかかり剥がれなくなるなら本望です!



実はこんなことしているシリーズでした!



それではまた明日。






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こんばんは。野島です。


靴作りで非常に大事なところとして、壊れないように作るということがあります。

靴は最も重力と摩擦を受け止める道具ですが、意外と壊れやすいと認識している方は多くありません。


特にソールの爪先部分は剥がれたりすると問題です。

そこでソールを貼ったら圧着機で圧力をかけて強度を上げるのですが、その時にコンプレッサーが必要となります。


IMG_6308
コンプレッサーとは空気圧縮機です。
この圧縮した空気を利用してソールの貼り付け強度を上げます。


それが突然壊れてしまいました!!



ワールドカップを観ながら朝6:30くらいまでミッドソールと本底を貼っていて、エアーの吸い込み方が弱くなっていると感じたのでメンテナンスもしながら進めていたのですが、また朝10:00くらいから再開したら全く空気を圧縮することができなくなっていました。

ホームセンターが開く時間までがんばってくれたんだなぁ。
深夜の作業時に先に壊れていたら全く進められなかったので、朝まで頑張ってくれたのは本当に助かりました。


修理したかったのですが、即使いたかったので早速ホームセンターで新しいものを購入。

IMG_6307
ちょうど良いサイズがあって良かった!




しかし!!



新しく買ってきたコンプレッサーはめちゃくちゃ音が大きい!!
これは近所迷惑なのでは・・・



困ったなぁ。

製作に一息ついたら防音BOXでも作ろうかな。



ひとまず朝まで頑張ってくれた二代目コンプレッサーに拍手を!!今まで頑張ってくれてありがとう!


新しい三代目コンプレッサーもよろしく!
(ちとうるさいけどっ)



それではまた明日。


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こんばんは。野島です。


昨日釣り込みと釣り込みシロのバフと中物を詰めたので、今日は積み上げヒールを貼っていきました。


IMG_7559

積み上げヒールは文字通り革の一枚ずつ積んで作るヒールのことで、手製靴では一般的な製作手法です。

靴型によって厚みの違う革を使って製作します。


IMG_7560


革を貼り合せて靴に貼ったら圧着します。

以前は自転車のゴムチューブを巻いて一晩置くというようなやり方をしていましたが、今は靴専用の圧着機を使っています。


コンプレッサーを使ってエアーの力で圧力を掛ける方法です。


IMG_7561

10年以上使っていた圧着機が水分の浸食(空気を圧縮するときに発生する副産物的な水)によって穴が開いてしまったので新調したのですが、新しい機械はいいです!


コンプレッサーはエアーを溜める時の騒音が一番のネックなのですが、新しいものは驚くほど音が小さくなってました。

メーカー時代からコンプレッサーはうるさいモノと決め付けていたので違いに驚きです。



これで深夜も作業がはかどります!


IMG_7562

IMG_7563

用意したものは全部貼り終えました。

明日は高さを整えてトップリフトという滑り止めのゴムを貼り、仕上げにかかります。



道具はなるべく長く使う。材料はなるべく無駄にしないをモットーに仕事をしているので、新調した時は結構驚きます。時代にいつも遅れ気味な私。頑張って手作業を貫いていこうと思います!


















こんにちは!

朝7時の更新に間に合いませんでした



無事地元に帰ってきましたよー









さて前回の続きです

ヒール部分を
型紙に合わせ切りました


IMG_2318


こちらを4つと


IMG_2319


1枚目の写真より
薄い革を2つ




IMG_2320



これは
直接地面に触れる部分
これを2つ




んまーこれが硬くって( ̄∀ ̄;)




包丁で荒裁ちをしてから
はさみでチョキチョキ




包丁で切るのも
一度では切れないので

何回もなぞるようにして切りました



はさみで切るのは
出来るだけ根元のほうで
押しながら切るイメージ

コツがわかっても
それなりに力が必要なので



んぎぎぎぎ
ってなってました。笑










次はこれ

IMG_2317



靴底ですっ


こちらも硬いかと思ったのですが
想像していたよりは
硬くなかったですね


切り終わってから
プライマーを塗りました

プライマーとは
糊の接着を強くするための下地剤です









続いて
切り終わったパーツの糊付けです



2枚目の写真の革を真ん中に
1枚目の写真の革で挟み
糊付けします


IMG_2322

こんな感じ


これを張り合わせるのは

工房に置いてある糊の中で
最も強い糊です

その糊にほんの少し

全体の1パーセントの割合になるよう
硬化剤を混ぜます

これに使用した硬化剤は
温度変化に弱いらしく

冷蔵庫に保管されていました

温まると固まってしまうんですって





この硬化剤ね
ビンに入っているのですが

私の不注意で
内蓋を開ける際に

びしゃー!って
盛大にこぼしてしまいました


横着して
立ったまま開けたのが悪かったんです


何事も丁寧に…!



吉靴房の皆様
すみませんでした












話が逸れましたが

ソールと本体にも
硬化剤を混ぜた糊を塗ります



この工程は
糊を塗るタイミングと言いますか

完全に乾ききる前に
張り合わせたいので






糊を塗り終わったー!
はいちょっと休憩、とは
いかない作業です




今までの糊付けは
逆に乾くのを待っていたので

ここは注意したいところです











ソールと本体を張り合わせたら
まず手作業で
ペンチで挟みながら圧着するのですが


ミッドソールで苦戦したように

ソールを貼る位置にも
やはり苦戦した私なのでした



一発勝負って緊張しますね…








ペンチで挟み圧着できたら

さらに
コンプレッサーという機械を使い圧着



IMG_2321



宇都宮さんが
セットしてくださいました













終わったら
ソールの余分な部分を包丁で切ります



ミッドソールで撃沈した作業と同じ…




あとから手直しとかではなく
途中から
野島さんにやっていただきました




ありがとうございます!






でもちょっと悔しかったです
初めからなんでも完璧に出来るわけがないと
わかってはいるのですが…


いつかちゃんと自分で出来るようになるぞ!













余分な部分が切れたら
グラインダーにかけて整えます

グラインダーとは
自動ヤスリ機?


研削砥石がぐるぐると回り
その力で
表面を研削、切断する機械とのこと
(グーグル調べ。笑)




こちらの作業も
お願いしてしまいました






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お陰様で
こんなに素敵な仕上がりに!









今回
中敷きを切るところまで
出来ませんでした


続きはいつになるかなぁ
しばらく先かもしれませんが

またお届けできる日を
楽しみにしています













またも月末の
しかも
来月2回の展示会を控えた忙しい時期

吉靴房にお邪魔させていただきまして
ありがとうございました











それではまた明日!











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