「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

カテゴリ: > 独立前の作品

こんばんは。野島です。



昔の画像をなんとなく眺めていたら、修行中に作った作品の画像がでてきました。
もはやどういった経緯で作ったかも覚えていないものもありますが、備忘録的な意味合いで記事にします。





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これはたしかアンディウォーホルの何かを見て色使いを意識して作ったような気がします。


吉靴房を立ち上げる前はハイヒール専門の婦人靴のメーカーに勤めていたので、その頃の画像が続きます。





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これは確か六つ編みを覚えて六つ編みから三つ編みに途中から変えたらいい感じになるのでは・・・
なんて思って作ったような気がします。



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これは革を薄く漉いてチューブ状に縫ったものをクロスさせて飾りベルトのようにしたものです。
こういったシンプルな形状は今でも好みですね。




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これは畳の端部分である畳縁(たたみべり)の生地を手に入れて作ったデザインです。
ヒールが高いので踵部を使わないときに後ろに倒せるように作ってあります。
これ今でもいけるんじゃないかな?笑




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先が丸いパンプスに甲ベルトを着物の帯をモチーフにしたデザインをつけました。
懐かしい・・・結構かわいい。



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内羽根と外羽根をミックスしたデザインです。
確かテープ取りを覚えたので、それを使ったデザインにしたかったんじゃないかな~(覚えてない)







こう見ると全部20年位前に作っていますが、やっぱり僕が考えそうなデザインになっていますね。






婦人靴メーカーさん。私こういうデザインもやりますよー!(オードリー春日さん風)







ハイヒールもスニーカーも革靴もなんでも色々挑戦していきたいです!

こんばんは、野島です。

吉靴房のHPに「楽しいシコウ」のポストカードやブログのリンク先など追加しました。
今後もこのブログと連携しながらより詳しくわかりやすくなるようにしていきたいと思います。





今回は吉靴房を立ち上げる前に靴の事をよくわからない状態で作った靴などを恥ずかしながら紹介していきたいと思います。




まずはこちら

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まだ靴型を持っていなかった頃に、昔の人は靴型なんか無い状態で履物を作っていたんだよな~なんて思いながら、自分の足を測って靴型を使わずに無理やり作った靴です。



手縫いもよくわかってなかったので、手縫いの鞄の作り方の本を読んで、材料を東急ハンズで買って作りました。




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とにかく立体にすることが難しくて、ヌメ革を濡らして成形して立ち上げて縫い付けるという作り方をしたと思います。



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このソールは素材が超硬いゴム製で、実はトップリフトと呼ばれるヒールに取り付けるゴムを知らずに使っていました。笑










次はこちら

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この鞄はヌメ革の濡らして成形することが面白くて形にしたのを覚えています。
生地を革に貼って使うのもこの頃から挑戦しています。









次はこちら

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これは手縫いのモカシンを作ってみたくて製作しました。
これも靴型を使わずに立体にすることに挑戦した靴ですね。
中底から繋がる爪先と踵を立ち上げた部分にアッパーを縫い合わせて作りました。







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この靴は手縫いマッケイと言えばいいのかな。底縫いを何も見ずにイメージだけでやってみた作品です。
踵部は縫い割りするのであればそれを活かしたいという形状にしたのを覚えています。





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ヒール周りはペイスと呼ばれる木クギを使って留めています。ヒールも我ながらなんでこの形にしたのかわからないですが、独特の形状をしていますね。







最後はこちら
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今のラウンド型を作って初めてハンドソーンウェルト製法で作った外羽根です。

ウエルトに麻の生地をいっしょに縫い付けたと思います。
こんなことしても作れちゃったりするかな~なんて実験的なことをしていたような気がします。


ミシンもこの頃から使い始めました。






20年前くらいに作った作品達。
今となってはなんでこんなものを作ったのか思い出せない部分もありますが、靴型を使わないとか、手縫いの応用とか、生地をどう使うのがいいのかなど、今に繋がる実験的なことをしていました。



当時の前向きな気持ちを忘れずに今後もより良いものを作ってお客様にお届けできるよう前向きにがんばっていこうと思います。













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