こんばんは。野島です。


漉き機の送りロールを交換して調整中ですが、今度は砥石に繋がるベルトが切れてしまったので、新規に革で作りました。こういうのは重なって起こりますね。



IMG_6015




標準でベルトも売っていると思いますが、ちょうどよさそうな厚みのヌメ革があったので、長さを調節して手縫いで作りました。








さて今日は靴のお直しについて書いていきたいと思います。


靴は必ず磨り減ったりダメージがあり、いつかは直さないといけない時期がきます。
手作りの靴屋ですので、なるべくできる限り直せる部分はお客様のご要望にお答えしたいと思っております。



基本事項は以下になります。




○お預かりして翌月中旬のお渡しになります。
○踵部(トップリフト)交換 3,500円(税抜き)
○積み上げヒール(トップリフト込み)全交換 4,500円~(税抜き)
○オールソール交換 11,000円または13,000円~(税抜き)
○お直しのご依頼を下さった方に感謝の気持ちをこめて、中敷交換無料、ステッチ補修一部無料とさせていただいております。




オールソール交換の価格がふたつあるのは、手縫いがあるのが13,000円~、その他が11,000円~という具合です。

特殊ミシンを使わないと直らないステッチの補修は1,200円~3,000円ほどになります。
詳しくはお問い合わせくださいませ。



今回SOU・SOUのスタッフさんからのご依頼で御沓のソール交換でカスタマイズをしました。

ご依頼としては自転車に乗られるので、ソールのダメージが大きいため、何か別の素材で少しでも強くならないかということでした。

142 (2)

もともとの御沓のソールはEVAソールといわれるもので作っています。
スポンジとゴムの中間くらいの硬さで、柔らかく返りが良いのが特徴です。

ただ、スポンジのような質感があるので、通常の履き方でしたら問題ないのですが、スポーティな自転車を常用されている方にはやや弱いと感じられると思います。


そこで今回は「深御沓」のソールの少しだけ変えたソールを使うことにしました。


P1013344


深御沓のソールは1cm厚のEVAソールと5mmの合成ゴムソールを貼り合せた厚いソールになっています。


深御沓は全体のかなりのボリュームがあるので、このソールを作ったのですが、今回は御沓で使うので、5mmのゴムの部分を2mmにして作りました。




IMG_6016


IMG_6018

使い込まれた感じと適度なボリューム感が素敵な仕上がりとなりました。
喜んでいただけると嬉しいです。


今回のようにカスタマイズもできる限りお受けしております。



過去には革下駄をこのように滑りにくい加工をしました。

IMG_3007



愛着のある履物をさらにカスタマイズして履いていただくのは靴屋冥利につきます。

是非ご検討くださいませ。