こんばんは。野島です。


進撃の巨人という作品は本当に深くまで考えられたとてつもない作品だと思います。
今後この作品に肉薄できる作品が出てくるのかと思ってしまうほど・・・


8月9日発売の別冊マガジン収録の最新話の感想を書きたいと思います。
初めてこういうことを書きますが、それほど衝撃的な、そして知りたかったことが回収された超重要回でした。


ネタバレを含みますので、まだ読んでいない方は今日はスクロールしないことをオススメします。




































マーレの戦術により窮地に追い込まれた進撃と獣の巨人。
ここで獣の巨人であるジークが叫びの力を使い、脊髄液を飲んだ者を巨人化しました。
ジークの元に向かうエレン。それを狙うガビ。見事に命中する弾丸。
ジークの目の前で首を吹き飛ばされ頭が吹き飛んだ主人公エレン。

119話はそんな終わり方でした。




最新コミックスの次がこの119話で、その次の最新話とともに別冊マガジンに収録されています。






これはエレンの走馬灯なのか。誰かの記憶なのか、一瞬に同時多方向視点で状況が描かれます。
ガビに撃たれ飛んだエレンの頭はジークのもとに。


ジークがキャッチしたその刹那に過去と現在が入り乱れたような見開き。




その直後エレンは光る大樹の前に立っていました。

ジークによるとそこは全ての道が交わる座標。だと思うとのこと。
おそらく始祖を継承した王家はここに来たのだろう。とのこと。

だと思う、おそらくがちょっとひっかかりました。





エレンに簡単に状況を説明していたその時、少女の姿をした誰かが近づいてきました。
ジークのセリフは
始祖ユミルさん以外にこんな所をブラブラ歩いている人がいるか?とのこと。
ここで巨人を作っているのだろう。とのこと。

なんだか確信がありそうでないような、ちょっと適当な言い回しが多いジーク兄さんです。




ジークは不戦の契りという鎖につながれていました。
ここでエレンにエルディア人を今後永久に子供を作れない体にしろと伝えろといいます。




エレンから出た返事は
「こんなふざけた計画は到底受け入れられない」
でした。


うんうん、そうですよね。しばらくの間、強烈な変貌振りを見せてきた主人公エレンですが、すべてはこの場所に来るための行動だったようです。
ずっとそうであって欲しいと思っていた僕はここでだいぶ安心しました。




手で顔を覆い、なぜだエレンと声を絞り出すジークに対し、
エレンは「オレがこの世に生まれたからだ」という子供の頃からのぶれないセリフで返答しました。




そして少女に力を貸してくれと伝えますが、彼女は完全に無視してエレンの横を素通りしました。






エレンの真意とその状況を見たジークは、エレンより先に少女に会い、観察し、行動原理を理解し、王家の血を引く自分の求めを叶える存在であると明かします。





初代王の思想に染まらぬままここに到達した王家の血を引くジークは始祖の力を手にしたといいます。





なんだか最初からあやふやな確信のないセリフを多用していたので、どうも説得力にかけるのですが、現状言っているとおりにも見えますし、元々ジークはそういうキャラなところがあったし、都合が良すぎるというか、これでは全てジークの思いのままになるということなので、ちょっと強すぎるというかこのままではエレンが太刀打ちのしようがないように見えたのが逆に何かあるなと思いました。




ジークはエレンを決して見捨てはしないと言い、エレンと接触します。



ここでエレン、ジーク双方の父であるグリシャの記憶に飛びます。

ジークとしてはエレンをグリシャの洗脳から解いてから事を進める考えのようです。






エレンとジークは同じ場所からグリシャの動向を見守ります。
時間はいろいろな場所に飛んでいて、エレンが生まれたときや権力者との接触、壁の王の根城を見つけた場面などを見ていきます。


書き物をしながら寝落ちしたグリシャの場面ではマーレにいたころの写真が!
そして寝言でジークに謝るグリシャ。

ジークはその言葉に驚きフリーズしていると、唐突に立ち上がるグリシャ。
「ジーク・・・そこにいるのか?」と発します。




この場面を見て今までずっと謎だった未来から過去への記憶、どこを見ているか、何を見ているかちょっと意味がわからなかったキャラ達の視点がこういった座標もしくは道を通ってきた誰かを見据えていたと考えるとものすごく納得のいく回想編でした。





ツイッターなどを見ていたらドラゴンボールに出てきた精神のときの部屋のようだと言っている人がいましたがそれも納得。わかりやすい表現です。




海外の人がツイッターでつぶやいていたそうですが、アニメ第2話のシーンで、怪しい人が写りこんでいる場面があるそうです。
これも道を通ってきたエレンたちだと思えば納得できます。





始祖ユミルと呼ばれていた少女ですが、完全に無気力な、意識の無いような描かれかたとしています。
ユミルだとしたら、大地の悪魔と契約した人物で、九つの力に分けて巨人を作った張本人。

9つの力が抜けたから無気力な意識が無いような形骸化した少女の形だけ残ってずっと巨人を作り続けているという状況もある意味納得できます。



今思いついたのですが、エレンが継承した「進撃」はひょっとしてこの少女ユミルの自由になりたいという意識そのものなのでしょうか。

今後エレンはこの少女をミカサと同じく解放する方向に進むと思います。



ジークの発言はどうもひっかかる事が多く、やはりこれはエレンが鍵なのではなく、ジークが鍵なので、エレンを説得せざるを得ない状況なのではと思いました。









最終局面に近づいていると思う今回の最新話。
それでもまだ多くの謎をちりばめ、様々な憶測を呼ぶ作りになっています。
しかもしっかりと回収する丁寧な進め方で素晴らしいです。



終わって欲しくない気持ちと早く真相を知りたいという気持ちが錯綜しています。



もう続きが読みたいです。
諌山先生応援しています!