「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:新作

こんばんは。野島です。


マキコさんから小耳に挟んだセブンイレブンのアイス「ワッフルコーンクリームチーズ」という商品を買ってみました。


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Kiriクリームチーズをチーズ中95%使用とのこと。チーズ好き、クリームチーズチーズ好きの私にぴったりのアイスです。



ブルーベリーソースの相まって最初はかなり甘めの味だな~と思いながら食べました。
が!これワッフルコーンとの相性が抜群です。さすがKiriという濃厚でクリーミーな味と合います。

すこしお高めのお値段ですが、一度は食べる価値ありと思いました。







さて連続で製作中の新作です。


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五枚丈をベースに紐を無くし、ズボッと履けるように工夫しました。
下駄や草履に挿げる鼻緒を装着し、足袋で下駄や草履を履いているのと見た目を同じようにできるデザインにしました。


僧侶の方々からのご相談で、普段使い出来、違和感が出ないもので、履き心地が良く、脱ぎ履きが簡単なものはできないだろうかとお話があったのですが、それを叶えるものになったでしょうか。



明日靴型を抜いて履き心地を試してみたいと思います。





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紐付きパンプスタイプは少し修正点が見つかったので、作り直しました。

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生徒さんがオープンしたフィンランドカフェ「ポーヨネン」で使ってもらう為のレザーキャッシュトレイも製作。



明日は打ち合わせをしたら、オーダー品の釣り込みに取り掛かる予定です。
新作に集中させてくれたスタッフに感謝。
これから今月分のオーダーのお品物に全力で向き合います!















































こんばんは。野島です。




僕が新作に没頭している間にスタッフが頑張ってくれて今月分の製甲がほぼ完成しました。
今週末からは釣り込みに掛かります。

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さて、ずっと頭にあってもなかなか進まなかった案件が、急にいくつも重なって進み始めるってことありますよね。今まさにそんな状態です。






ヒールのデザインはそれこそ10年考えていたことでしたが、今回手がけているデザインは独立前から頭にありました。

それは革靴を履いた状態なのに、足袋に草履または下駄を履いた状態に見える商品を作りたいということです。






袴や袈裟に足袋と草履。これはもう手の出しようが無い完璧な形、スタイルです。
時代時代にその時々の職人さん達が、持てる技術を駆使して様々な商品を生み出し、使われ、淘汰されたその先に、伝統が受け継がれています。





そんな選ばれしスタイルにも何か新しいことを求められたり、または求められるタイミングにすぐ対応できるように僕自身思いついたことを出来る限りやって行きたいと思っています。




吉靴房の商品で、五枚丈というものがあります。
僕自身の子供のように愛しているデザインで、大変多くのお客様にご愛用いただいている作品です。
ご愛用の皆様本当にありがとうございます。


五枚丈
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このデザインにはまだ可能性があるのではないかと思い、なんとか鼻緒をつけることができないか。
足袋に草履という完璧なスタイルに少しでも割って入る形状はできないだろうかと考え、この度新作に取り掛かっています。






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京都で13年以上仕事をさせていただくことで、和装業界の方々とご一緒できるようになりました。そんな嬉しい繋がりから、吉靴房で使用している革を使って下駄の鼻緒を作る機会をいただけたので、五枚丈を少しアレンジして鼻緒を挿げてみたいと考えました。



今までの五枚丈よりも簡単に脱ぎ履きできて、より本格的な見た目になるようにしたいと思っています。




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まずは片足サンプルから。これはどの新作も同じです。

どうぞお楽しみに!




















こんばんは。野島です。


現状できる限りのことをして、4.5cmヒールの踵単皮が完成しました。

まだヒールデザインの名前、総称というべきものが決まっていませんが、候補はあるので、近々発表できると思います。




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以前婦人靴メーカーに勤めていた経験をフル投入して完成させることができました。鍛え上げてくださった先輩方、職人さん方に感謝しています。
浅草で勤めていたメーカーとお取引があった各種材料屋さんにも大変お世話になりました。今後ともどうぞよろしくお願いいたします。

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こちらは踵単皮です。
新作の方はいろいろ考えた結果、今回は踏みつけ踵部分を無しにしてみました。これはご要望がありましたらお付けできます。
画像で比べるとわかると思いますが、ヒールタイプの方が若干浅くしました。
並べないとわからないくらいにしたつもりです。

デザインバランスと履き心地を考慮した結果これがベストと思う深さにしました。




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ひとまずスタッフの宇都宮にモデルをしてもらいましたが、また写真は取り直す予定です。
SOU・SOUのスタッフさんに是非とも協力していただきたい!



お着物にも合わせたいですね。着物でお越し頂いたお客様にお願いすることもあると思います。気が向いたらOKしてくださると喜びます。よろしくお願いいたします。










今日は教室でも足袋型が完成しました。
単皮の濡羽色単色です。

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もう何足も足袋型で製作されている生徒さんで、素晴らしい出来栄えです。
今日の教室でも話しましたが、釣り込みのセンスがとても良い方です。今後も楽しみです!


























こんばんは。野島です。


ヒール付きの足袋型デザインの更に新作を製作しております。
一つ靴型を増やすと、作りたいデザインがこれでもかと出てくるので、時間が足りなく感じる毎日です。



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おっちゃんの手のドアップが続きます。(笑)



踵単皮のヒール付きの製作に取り掛かっておりますが、元型までは出来ていたので、型紙として展開します。


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こんな感じに型紙が出来上がりました。

靴はそこまで大きな商品ではないはずですが、とにかく型紙の量がたくさんあります。
画像は甲型と裏型です。

これ以外に、中底型、本底型、ヒール巻き型、裁断型、中敷型、中底巻き型、芯型など、種類もたくさんあり、それが各サイズで必要です。

吉靴房はオーダーでご注文をいただくので、21.0~30.0cm以上まであります。
用意する紙の量がすごいです。千鳥のノブさんに例えてもらいたいくらいです。





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型紙が出来上がったので、革の裁断にかかります。
型紙と同じ大きさになるように、革包丁で丁寧に裁断していきます。


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教室で生徒さんに説明するときには、銀ペンで写した線の0.2~0.3mmほど内側を狙って裁断しましょうと話しています。

これもまた難しい作業です。



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裁断が終わったら、厚みを調整する漉きの作業を経て、端を折るための目安の線を引き、補強テープを貼ります。




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折って、貼って、縫ってを繰り返すとこんな感じに出来上がりました。



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今日はインスタグラムで製甲での折り込み作業の下ごしらえを動画にしてアップしました。
折ったときに革に負担が掛からないように切り込みを入れる作業です。
よかったら見てみてくださいね。





明日は釣り込みにかかりたいと思います!
新作製作楽しいー!






























こんばんは。野島です。


靴型製作、ヒール選定から始まり片足サンプルから修正→ファーストサンプル製作という一連の流れが一通り済みました。



ようやく新作ヒールデザイン完成です。



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長年ヒールデザインはずっとやりたくて考えていましたが、一番のネックはヒールの取り付け方法でした。
婦人靴メーカーに勤めていた経験から、機械で釘を打つという方法に負けない強度の取り付け方法の開発が長年の悩みでした。




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ヒールの取り付け方法はメーカーにいないとなかなか目にすることもありませんし、そもそもどのようにつけてあるのかも考えたことがないという方が大半です。




しかしながら、ヒールが突然外れたり、折れたりすると、怪我などの恐れがあり、その全ての責任をメーカーが請け負います。




作っている側の私からすると、歩き方なども原因の要因になったりすると思う部分もあるのですが、当然作った側の責任です。






ヒールは1本の太いビスと、4本の細い釘を中底から打ち込むことでその強度を保っています。




8cm以上のような高いピンヒールはヒール内部に金属のパイプが入っていて、中底から踏まず部分を補強するシャンクをビスが通りその金属パイプに突き刺さるようにして固定されることで強度が保たれます。






金属パイプやビスは確かに硬いです。








しかし、これはあくまで一般論ですが、普通に歩いているときで足に掛かる負担は1.2倍から1.3倍ほど、走ると約3倍、ジャンプして着地したときは約5倍ほどかかるといわれています。




体重50キロの方で、歩行中毎歩60~65キロ
          走ると150キロ
          ジャンプで250キロ


こんな感じに足に負担がかかっているそうです。




これを支え続ける足の構造は特筆すべきものだと思いますが、靴もその強度に耐える仕様にしなければなりません。







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そこで、メーカー時代の経験から、履き心地が良く、歩行に差し支えないヒールの高さで、デザインの幅が広く、ヒールのデザインも多数選ぶことのできる4.5cmに決めました。


ちなみにヒールは高くなれば高くなるほど、歩幅が狭くなり、歩行中の足が地面についている時間が長くなるという研究結果が出ています。



こういったことになりにくく、様々なデザインに対応でき、強度も保つことができる形状を選びました。

吉靴房では太いビス1本、やや細いビス4本の構成で革底とシャンクを通りヒールまで打ち込んであります。強度も通常のメーカー品以上となりました。






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今回の新作にあたり、新色でチャレンジしたかったということで、完成がこのタイミングになりました。






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まだ靴型が1足分しかないので、順番に製作しました。




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今までにない鮮やかな色合いの2足の完成です。




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まずはスタッフ宇都宮とマキコさんに試してもらって製品として発表できる段階になる予定です。







そして今回の経験を活かして、次のデザインと、足袋型ではないヒールデザインに取り掛かろうと思います!



是非楽しみにしてくださいませ!















こんばんは。野島です。




以前漉き機のことを書きましたが、それからもどうも調子がよくないことが続いたので、刃と砥石を同時に交換することにしました。





吉靴房立ち上げ以来13年目にして、同時交換は初めてのことです。





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本体をひっくり返していろいろパーツを外します。




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刃と砥石は新品と比べるとこんなに大きさが違います。




お掃除もして、全部付け替えて新しい砥石で新しい刃を研いで完了です。



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送りロール交換とベルト交換も先日したので、13年振りに多くのパーツが新品という状態になりました。





早速新作のアッパーを漉いて調子が戻ったので、これから一気にサンプル製作を進めて行きたいと思います。



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画像は折り込みする部分に補強テープを貼っているところです。



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明日からは折ったり、貼ったり、塗ったり、縫ったりというところになります。




こうやって進めていると、さらに他の新作を思いついて合間にデザイン画を描いたりしながら進めています。



小人の靴屋さんヘルプミー!といいたいところですが、きっと目の前で小人さんたちが手伝ってくれると、ああでもないこうでもないと指示を出してしまいそうなので、やっぱり他行ってください!



僕は全て自分と頼もしいスタッフと作業しますので!



というわけで頑張って新作製作致します!

























こんばんは。野島です。




月末の忙しさと月初の展示会でバタバタしておりましたが、残務が一通り落ち着いたので、新靴型での新作に再び取り掛かり始めました。





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一見すると以前書いたブログの時と同じように見えますが、靴型全体をかなり修正したので、型紙も同じく修正しました。






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今回はヒールも決まっているので、それに合わせた底型にも修正。




いよいよ裁断に取り掛かります。










実はこのタイミングで新しい色の革を入荷しました。

黄色です!




メインで使っている革がコーディネートの上で合わせやすいよう比較的落ち着いた色をチョイスしていたのですが、今回はギャッとした色になります。





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だいぶ鮮やかですが、仕上がりがとても楽しみです。






新作頑張ります!






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