「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:婦人靴

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『お知らせ』

現在のオーダーメイド完成予定時期は
2024年2月末完成、2024年3月初旬お届け予定となっております。
お時間いただき申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


LINE公式アカウントを作りました。
来店のご予約やお問い合わせはこちらからどうぞ。
https://lin.ee/H5Mkmry

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こんばんは。野島です。


オーダーの製作は釣り込みがスタートしております。

バラバラな革の一片一片が靴としての形になってくる釣り込みはやはり楽しいです。



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今月の製作の中でお客様の特注ではありますが、実はずっと作ろうと思っていたデザインがあります。


手前の赤い靴で、足袋型のセパレートタイプのデザインです。



IMG_8705

婦人靴メーカーに勤めていた経験があるので、このような特徴的な形はずっとイメージにありました。


セパレートタイプの靴は通常の短靴やミュールとも違う製法上の特徴があります。
ミュールよりも履き心地が良く、パンプスよりカジュアルかつ目を引く形になるので、これは定番にしたいと考えています。


正式に形にしたらまた発表したいと思います。



それではまた明日。



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革靴寺子屋生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

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本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

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http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp


副業で夜にアルバイトをしてみたいという方もおられましたらご連絡ください。
(募集締め切られせていただきました。また募集するかもしれませんがご検討いただいた方には申し訳ありません。)

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
075-414-0121

どうぞよろしくお願いします。
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こんばんは。野島です。


今日はパンプスのお話。
日本では一般的に履き口のカットラインが広い婦人靴のことを言いますが、元々はオペラパンプスのように男女関係無く履かれているものでした。観劇用や社交パーティー用だったものがエレガントな雰囲気からか、女性用として認知されてきたものと思われます。




吉靴房では基本的にストラップ付の商品でパンプスを作っています。



実はいくつかバリエーションがあり、今日はそのちょっとした違いを画像でみていただこうと思います。




ストラップパンプス角エグリ
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現在メインで製作しているパンプです。
10㎜の美錠付ベルトで足首に近い甲部分を留めるタイプのデザインです。

エグリとは爪先側の履き口の形を指し、これは少し丸めの角型なので、角エグリといいます。




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赤のパンプスは何か特別な印象があり、とても可憐な見た目です。



マッケイ製法で作ることが多いですが、ステッチダウンもまた印象が変わっていいと思います。

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オプションでウェッジタイプのデザインにもできます。(吉靴房ではぽっくり底と呼んでいます)
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もうひとつのメインとしてストラップパンプス花弁エグリがあります。

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こちらはエグリが花びらをイメージしたカットラインになっています。

ベルトが甲を支えるようにできていて、こちらの方がスポっと脱ぎ履きしやすいようになっています。

爪先側と踵側をだいたい真ん中あたりで切り替えしているのが特徴です。


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前から見た印象と後ろから見た印象ががらりと変わりますね。












過去にはお客様のご要望でワークソールを装着したケースもあります。
これが可愛いのです。


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こちらはベルトが15㎜幅のご指定だったので、更に個性が出ていますね。









ネットショップには掲載しておりませんが、丸エグリもございます。

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過去にはこういったデザインもサンプルで製作しました。

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甲ベルトが斜めにカットされたデザインです。

これはまたベルトの位置などを調整して製品化できたらと思います。








パンプスはシンプルで製甲としては手数が少ない形状ですが、靴の基本を押さえたデザインとなっているので、型紙も靴もシンプル故の難しさがあり、これがいい形に作れないとプロとはいえないといっても過言ではありません。生涯をかけて腕を磨き、さらに良いものができるように心がけています。




婦人靴メーカー出身のつくりて野島ですので、アレンジを含めご要望がございましたら遠慮なくお申し付けくださいね。




































こんばんは。野島です。



昔の画像をなんとなく眺めていたら、修行中に作った作品の画像がでてきました。
もはやどういった経緯で作ったかも覚えていないものもありますが、備忘録的な意味合いで記事にします。





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これはたしかアンディウォーホルの何かを見て色使いを意識して作ったような気がします。


吉靴房を立ち上げる前はハイヒール専門の婦人靴のメーカーに勤めていたので、その頃の画像が続きます。





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これは確か六つ編みを覚えて六つ編みから三つ編みに途中から変えたらいい感じになるのでは・・・
なんて思って作ったような気がします。



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これは革を薄く漉いてチューブ状に縫ったものをクロスさせて飾りベルトのようにしたものです。
こういったシンプルな形状は今でも好みですね。




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これは畳の端部分である畳縁(たたみべり)の生地を手に入れて作ったデザインです。
ヒールが高いので踵部を使わないときに後ろに倒せるように作ってあります。
これ今でもいけるんじゃないかな?笑




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先が丸いパンプスに甲ベルトを着物の帯をモチーフにしたデザインをつけました。
懐かしい・・・結構かわいい。



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内羽根と外羽根をミックスしたデザインです。
確かテープ取りを覚えたので、それを使ったデザインにしたかったんじゃないかな~(覚えてない)







こう見ると全部20年位前に作っていますが、やっぱり僕が考えそうなデザインになっていますね。






婦人靴メーカーさん。私こういうデザインもやりますよー!(オードリー春日さん風)







ハイヒールもスニーカーも革靴もなんでも色々挑戦していきたいです!

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