「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:ミンクオイル

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『お知らせ』
現在のオーダーメイド完成予定時期は
7月末完成、8月初旬お届け予定となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html
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こんばんは。野島です。



靴磨き大変好評いただいております。

今回はラクスルというTVCMで知っている方もたくさんおられると思いますが、そちらのポスティングサービスを利用させていただきました。


昨日ご依頼いただいたお客様に承諾いただいて、今回の靴磨きの一部始終を写真に収めさせていただきました。




IMG_0164


こちらがお預かり直後の状態です。
ブラウン系の牛革の小羽根タイプの短靴です。

IMG_0165

まずシューキーパーを入れてブラッシングします。
吉靴房ではやや固めのものと柔らかめのブラシを使っています。


IMG_0166

全体のブラッシングが終わったら、固く絞ったウエスで水拭きをします。


IMG_0167

水拭きをしたら少し乾くのを待ち、その後デリケートクリームを塗りこみます。
これは革に栄養を与えるようなイメージのものです。
浸透しやすく保湿するものです。


IMG_0169

革に浸透したら、乳化性クリームを塗ります。

今回はダークブラウンとキャメル系の色を混ぜて使いました。
この混ぜるというのはあまり聞かない方法かもしれませんが、微妙な色加減の革にとても有効です。


上の画像では左足だけ塗った状態です。

IMG_0170

色を塗り込んだら、艶を出すために乾拭きをします。

これも左足だけ艶出し作業をした状態です。

IMG_0172

両方艶出し磨きをしたら最後にミンクオイルで仕上げます。


見違えるほど綺麗になったのが伝わりましたでしょうか。

喜んでいただけると本当に嬉しいです。



様々な革靴のお手入れを承っておりますので、是非ご相談くださいませ。



それではまた明日。


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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
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どうぞよろしくお願いします。
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4月17日~代官山ぎゃらりー無垢里
上記日程で予定していた個展は新型コロナウイルスの影響により
延期させていただくことといたしました。
ご予定くださった方には大変申し訳ございませんが、
次回開催予定は6月26日(金)~6月30日(火)となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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こんばんは。野島です。

新型コロナウイルスによる外出自粛の状況の今だからこそ靴磨きをしましょう。
そんな気持ちを込めてYOUTUBEに靴磨きの実践動画を公開しました。



普段あまりしないという方も是非とも磨いて欲しいと思うのですが、なかなか手がつけられないという方もたくさんいらっしゃると思います。



そこで吉靴房のつくりて野島がご希望のお客様の靴を磨かせていただきたいと思います。

靴磨き~出かけよう~

お送り頂ければ見違えるほど綺麗に磨いて代引き(代引き手数料は無料)にて発送させていただきますし、条件が少しありますが出張もさせていただきます。

お持込いただければ1足15~30分ほどで仕上がります。



是非ご活用いただければと思います。



靴作りのプロだからこそできることがあると思います。
メンテナンスも含めご相談くださいませ。


どうぞよろしくお願いします。




それではまた明日。


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遠方でオーダーをご希望されるお客様へ

足のサイズを測る器具はアナログなものから数百万円するような機械までいろいろあるのですが、簡易かつ信頼性が高いサービスが提供されました。ZOZOTOWNが発表した「ZOZOMAT]です。

つくりて野島が試したところ非常に良かったので是非ご活用いただければと思います。

https://zozo.jp/zozomat/

ZOZOでIDを作り申し込みの必要がありますが、この無料アプリで計測していただいた画像データをお知らせいただければ、そのサイズで足に合った靴を製作いたします。

詳しくはお問い合わせくださいませ。
075-414-0121
nojima@kikkabo.jp
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こんばんは。野島です。

いろいろ作りたいものはたくさんあるのですが、先に大急ぎの仕事をこなしました。


大急ぎといっても、いつも月末に完成するように作業を進めるので、それ以外に月中に仕上げる予定だったものという意味です。

IMG_9982

IMG_9981

いろいろな爪先といろいろな大きさがありますね。
靴の難しいところはやはりサイズがたくさんあるということだと思います。


今回は最近ひそかに人気が出てきている足袋型にビブラムワークソール仕様がありました。

IMG_9978

作る側としては加工が非常に難しい分、耐久性に優れたソールです。

IMG_9977

ハードでかっこいいですね。
是非たくさん履いていただければと思います。



IMG_9959

革下駄襷留めも仕上げました。
ちょうど暖かくなってきたので、新型コロナが落ち着いてきたら是非活躍させていただきたいです。





深夜にYOUTUBEの撮影もしました。

今回は革靴のお手入れについてです。
靴磨きに使う道具について
革靴磨き実践編


今は皆さんお出かけを自粛されていると思うので、是非今革靴のお手入れをしていただければと思い撮影しました。

こちらのブログも参考にしていただければと思います。

革靴磨き


それではまた明日。



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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
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デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
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スタッフ一同で全力でサポートいたします。

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4月17日~代官山ぎゃらりー無垢里
上記日程で予定していた個展は新型コロナウイルスの影響により
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ご予定くださった方には大変申し訳ございませんが、
次回開催予定は6月26日(金)~6月30日(火)となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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こんばんは。野島です。

モカシンという靴をご存知の方は多いと思います。靴の構造のことを指す場合と、スタイルというか形状を指す場合とありますが、足全体をくるんだ靴の起源とされています。

1万4000年前に現れたとする説もあるほど古くからありますが、最も有名なものはネイティブアメリカンのモカシンではないかなと思います。





基本的に足を一枚の革でくるむ袋状の構造になっていて、フリンジやビーズなどで装飾を施し、いろいろな用途で使われていました。現在も使われていると思います。





一枚でくるむ形状ということに着目し、機械では作れないであろう形を目指して作ったのが「ひとえモカ」です。ひとえは正に一枚の革を表しています。



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爪先から踵まで完全に一枚で、縫い目は踵の縫い割りのみで構成されているブーツは、世の中にほとんどないと思います。
手仕事だからこそできる珍しい形です。



踵部に手縫いで縫い付けてある部分は、踵の保護と履き心地の向上を目的として革で、月型(かかと芯)の役割があります。




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普段吉靴房で使っているメインの素材より1mm以上厚い、約2.6mmの分厚く硬い革で作ってあります。




この靴を作った時のキャッチコピーは「育てる靴」


わざと分厚く硬い革を使い、最初は本当に硬くてたまに痛いこともあるほどです。しかし、ミンクオイルを塗りこみながら少しずつ使っていただくとしなやかで柔らかい本当に履き心地が良くなる革を使っています。



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この画像は僕が1年以上履いたものです。ものすごく柔らかくなっていますので、工房にお越しいただいたら是非ご覧頂きたいものです。

確かにお時間がかかりますが、その分愛着がわくこと間違いなしです。


本体(アッパー)が硬い分、柔らかいインソールを標準装備しています。







それともうひとつ、先ほどのたくさん履いた靴の画像は爪先に飾りがついています。
これは「ひとえモカ先オパ」というデザインです。



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先オパの先は爪先、オパは靴の製法のひとつで、オパンカやオパンケと呼ばれる製法をモデルに掬い縫いをしています。

印象が変わって爪先も更に保護してくれるのでこちらも人気です。




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完全に単色で作るのもかっこいいですね。
こちらはアメリカ人のタトゥアーティストの方が来日してご注文くださった作品です。





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掬い針でこのように穴を開けてから


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このように縫っていきます。

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ほんの少しのミスで一から作り直しになってしまう作業なので緊張感があります。



「ひとえモカ」と「ひとえモカ先オパ」是非手にとってご覧くださいませ。




今月は
「Dr.STONE]
「ダイヤのA」
「龍帥の翼」
「ゴールデンカムイ」のコミックスを購入。課題は読む時間の作り方!




さて革製品についての質問の中で非常に多いものの一つが

「雨の日はどうしたらいいですか?」とか
「革製品は濡らしちゃダメですよね?」とか
「防水スプレーした方がいいですか?」


というような質問です。
これはものすごーく説明が難しいのですが、いきなり簡潔に答えを書くと、



「一般的なスムースの牛革は濡れても問題ないですが、乾かしてからの処置が大事です」



ということになります。





まずお伝えしたいのは、接客する側の長年のまずい説明が原因で絶対に雨に濡れてはいけないのでは・・・と思う方が非常に多いということです。



これは本当にお客様ではなく、接客する側の都合で事実がゆがめられてしまった残念なことだと思います。
革靴なのでまたは革製品なので雨の日はなるべく履かないでくださいね。
ってなことを聞いたことがありませんか?


これはある意味完全な間違いではないことがやっかいなセリフです。






確かに積極的に大雨の日に履くというのはお勧めできません。
でも急な雨のときに履き替えたりできない状況は日常的にあります。そんなときにまで履いてはいけないと思ってしまうと、天気予報で100%晴れ確定の時にしか革靴が使えなくなってしまいますね。



全然そんなことありません。
濡れても大丈夫なことがほとんどです。ほとんどというのは、革の種類やなめし方で絶対に濡らさないようにしていただきたい商品があるからで、その場合のみ店員がその説明をするべきだと思います。





ちなみに吉靴房ではあえて川に入って試したり、海に突入して試したりしています。
それでもケアの仕方で元通りになります。
海水はかなりハードだったのでお勧めはできません。笑






さて大丈夫というのはどういうことか。
要するに、乾かし方と乾いた後の処置によって問題がなくなるということです。
お手入れをして欲しいということですね。




お手入れは洗顔に似ていて、洗顔をイメージしていただくとわかりやすいです。
水で顔をパシャパシャ洗って放置すると、つっぱりますよね。


これは乾く過程で水分とともに油分などもいっしょに飛んでしまうからです。





革靴も同じなので、雨に濡れたら陰干しをする。(日に当てないでくださいね。シューキーパーがあるとよりよいです。)



乾くときに水分と油分などその他成分も乾燥する。



革の表面が乾燥してひび割れなどの直せない症状がでてくる。






顔がつっぱるのと同じ理屈で革が痛んでくるということになります。

洗顔後化粧水と乳液をつけることと同じような処置をしていただくとほぼ革は回復します。





革用のお手入れ用品で化粧水にあたるものは乳化製クリームです。
乳液にあたるのは油性クリームやミンクオイルになります。








革製品には洗顔と同じ感じでお手入れするをイメージしていただければ長くお使いいただけると思います。








もう一点、防水スプレーですが、使っていただくと汚れなどもつきにくくなったりしますので、シミにならないように全体にまんべんなく均一に定期的にしていただくといいと思います。

ただし、合わない革がありますので、必ず販売店にご確認くださいませ。






どうしてもわからない場合は直接吉靴房にお持ちいただき、遠慮なくご質問してくださいね。







お手入れに関してもこちらで承ることができますのでお申し付けくださいませ。


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