「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

タグ:ブーツ

こんばんは。野島です。



4月に2週連続で展示会を予定していて、さらにDIYも組み込んだので吉靴房を始めて以来の忙しさを感じています。これは本当に幸せなことですね。充実の毎日です。




本日は生徒さんの作品集の紹介です。

吉靴房の革靴製作教室では吉靴房の商品も独自にアレンジして製作していただけます。


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こちらはもともとメダリオン外羽根短靴というデザインをオブリーク型で製作されました。
色もポップでとても可愛い印象的な靴になっています。






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こちらはレザースニーカーに唐草の生地を使って独特なデザインにしておられます。
紐通しがこのように変わることで印象が全く違い個性が爆発してますね!








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こちらは分厚い革を使ってシンプルながら踵部の切り替えによっていい味がでているデザインです。
プレゼントにされたようでとても素敵なお話を伺うことができました!







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ヌメ革の紐通しに大きめのハトメをつけることで非常に可愛いデザインになっております。
紐の結び目がいいアクセントになっています。踵の大きめのチョボも素敵です。








こちらは非常に珍しいブーツの2WAYのデザインです。
折ることでミドルカットのブーツになり、伸ばすことでロングブーツになるようにデザインされました。

折った状態

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伸ばした状態

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ミッドソールも赤系で仕上げ全体のバランス的にもとても素敵な作品だと思います。





さらに色違いも製作されました。

折った状態

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伸ばした状態

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落ち着いた色を使うことで印象ががらりと変わりました。



教室では色違いを同時進行で2足や、お2人にプレゼントということで違うデザインを同時進行など、生徒さんそれぞれのご要望にお答えできるようにしております。



どんなことができるのかまず何でもお問い合わせいただくのがいいと思います。
できなそうなデザインでもなんとかなる!の精神で一緒に作り上げていきましょう。





生徒さんの想いが詰まった作品が、つくりてである僕の背中を押してくださるようです。
僕も負けずに頑張ります。

またこの生徒さんの作品集をお楽しみに!
























こんばんは。野島です。


今日はデザインウィーク京都2019の振り返り会がありました。
良かった点や改善点、今後の活動に繋がる意見交換が行われました。

テーブルをいくつか用意し、数人でテーブルを囲み、各テーブルごとに意見を出し合います。
テーマごとに10分ずつ、各人意見を言う前に付箋にメモして、それをテーブルの中心に貼ってから話します。

このやり方はすごくいいなと思いました。時間制限があるので、さくさく意見が出ますし、話したことはメモを伝って後からでも思い出せるし、意見がたくさんでて時間が足りなくなるほどです。

吉靴房でもスタッフの意見を聞きたいときにやってみようと思います。





それにしても皆さん頭の回転が速く、前向きで面白い。
ついていくのがやっとでしたが、すごく刺激になりました。


デザインウィーク京都開催中の吉靴房の反省点としては、

●だいたい一通りで30~45分ほどと明記すること。
●もう少し細かくスタート時間を決めておくこと。
●通常のオーダー希望のお客様とバッティングしてしまった場合の接客の仕方
●説明の補助として英語のパネルなどを用意すること

このあたりを次に改善して、次に望みたいと思います。

今後も皆様どうぞよろしくお願いします。ありがとうございました。







さて今日のタイトルは生徒さんの作品集です。
過去に完成した生徒さんの心のこもった作品を順に紹介する企画として随時アップしていきたいと思います。

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羽根の形状と革紐が可愛い外羽根の短靴です。
起毛加工された革ととても相性がいいと思います。




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ブラックラピト製法で基本手縫いで作られました。
左右の紐も自身で切り出した革紐で色違いがまたいい感じ。
裏革を使わず、ナチュラルな柔らかい表情になっています。



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履き口が広めのマルエグリで女性らしいカーブが特徴のストラップパンプスです。
中敷もお気に入りの生地の柄を使った特徴のあるシンプルなデザインになっていますね。





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ずぼっと履くタイプのミドルカットブーツです。
本来クリッピングして癖付けするようなデザインを角型の革を甲に貼り付けるようなデザインにすることで、革に負担を掛けないつくりになっています。
履き口のカーブも素敵です。




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一枚革で非常にシンプルな踵を踏めるタイプのサボです。
裏革がなく厚めのヌメ調の革で製作されました。全体に革のいい雰囲気が良く出た作品になっていると思います。
踵部の縫い付けを赤い糸で手縫いしているのがポイントになっています。




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ウイングチップでステッチダウン製法の外羽根ブーツです。
やや深めのミドルカットをあえて紐を全て通さないスタイルがご本人に合っていてとても素敵な仕上がりでした。
ウィングチップのカーブが柔らかくいいお顔をしていますね。







使う革や型紙の段階からの書いた線が、生徒さんそれぞれの手の味となり出来上がりを見ると生徒さんのお顔が思い出されます。




いかがでしたか?
どれも僕にとっても生徒さんにとっても全部素敵な記憶になっていると思います。
シリーズ化してまたお届けしようと思います。
















子供の頃から今の仕事を始める前まで、やりたいことは何??という質問に全く答えられなかった野島です。


今日は吉靴房で開催している革靴、履物製作教室についての紹介をします。

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まずざっくりと教室の概要をお伝えしますと以下のとおりです。


開講日数月3回
受講定員数各クラス最大6人まで
開催曜日

開催時間

月曜日18:30~21:30クラス
土曜日10:00~13:00クラス
日曜日1.10:00~13:00クラス

2.18:00~21:00クラス

費用入会金:10,000円

お月謝:15,000円(材料費込)

靴製作で使う道具は全て吉靴房でご用意しておりますので、持ってくるものはエプロンだけです。





何かを手作りする。これって単純に楽しいことだと思います。




僕自身が靴を作ってみたいと考え始めた頃ふと思ったのですが、靴ってこんなにたくさん世の中に流通しているのに、作り方が全然わからないということでした。


靴のことを勉強できる学校や教室は数えるくらいしかなかったですし、浅草の婦人靴メーカーで働き始めてからも浅草の職人さんたちは、
「これはこうやってこうやりゃあいいんだよ!」
というテンプレか!?と思うほどの下町の台詞を何人もの口から聞き、誰か論理的に説明してくれないのかなと思ったものです。



靴作りは作業手順が各メーカーごと違い、製作工程も多く、工程が多いというのは各工程のスペシャリストがそれぞれいるということにもなるのですが、そのスペシャリスト達は他の工程にほとんど口は出さないけども陰口は言うというようなスタイルでした。





仕事の立場上、各職人さんたちの愚痴を聞く立場にいた僕は、全体をまとめ上げるために全ての工程を理解して、それを論理的に解釈し、他の職人達に無理のないように改善点を伝えるという仕事が多く、これが今靴教室をやっていてすごく活きていると思っています。





靴作りは以下のような工程で進んでいきます。




 デザイン
 ↓
 靴型製作
 ↓
 型紙
 ↓
①裁断   →  ②中底裁断
 ↓         ↓
 漉き       中底加工
 ↓         ↓
 製甲       本底裁断
 ↓         ↓
 釣り込み     本底加工
 ↓         ↓
 バフ       積み上げヒール裁断
 ↓         ↓
 底付け      中敷裁断
 ↓         ↓
 積み上げヒール  中敷に焼印などの加工
 ↓         ↓
 仕上げ      ←



こう見ると概略だけを書いただけでもかなりの工程がありますね。上記の各作業にそれぞれ更に細かく職人さんが存在する世界。それが製靴業界です。





これでは車の産業と同じくらい分業にならざるを得ませんし、全体像が見えないのもいたし方がない。




こうなったら全部覚えてやろうじゃないかと思ったのが当時の僕です。
日本史でもそうなのですが、まず全体を把握してどういった流れなのか理解した後にそれぞれの繋がり方を考えるという思考が自分にはあっているようで、靴も同じような手順で覚えていきました。




上記の手順以外にも製法というのが存在します。

セメント製法
ステッチダウン製法
マッケイ製法
ハンドソーンウェルト製法
ノルウィージャンウェルト製法
ブラックラピト製法
プラット製法
など

カタカナばっかりの作り方が様々です。
全部やりました!もちろん全部やりました!2回言います!






これら全部をやってみて、生徒さんに伝えるべきは何かを考え、答えられること全てにお答えするというスタイルでやっているの吉靴房の教室です。ゼーゼー








さて靴というのは一体なんなのでしょうか。
その定義とは。




教室での一番最初に生徒さん全員にお話します。
「靴とは、足全体を保護して、つま先と踵部分と土踏まずに芯が入っている歩行に使用する道具である」

これを踏まえて一番基礎となる靴を記念すべき第1足目を製作していただきます。
2足目以降は基本的に自由にデザインして好きな製法で好きなように履物を作りましょう。
そのために1足目は基本となる靴を製作していただきます。
みんなで楽しく世間話をしながら、通っていたらいつの間にか靴が出来上がっていたというのが、吉靴房の教室の目指すスタイルです。


そうなんです!実は先生をしている僕が一番楽しみにして楽しんでいて、生徒さんにいろいろ勉強させていただいている教室なのです!

皆さんとお話しするのは本当に楽しくて毎週あっという間に時間が経ちます。







ここで生徒さんたちによる作品をいくつか紹介させていただきます。


こちらは内羽根編み上げファスナー付ミドルロングブーツです。
ミッドソールを赤にして特徴のある可愛い仕上がりになりました。
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こちらはラビットファーを使って作ったひも付きパンプスです。
ファーの扱いは製作のときなかなか難しいのですが、上手くまとめ上げてすばらしい仕上がりですね。
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こちらは鋲付のレザーソールのパンプスです。
作りたいイメージが詳細にある生徒さんで他にもたくさんすごい作品を作り上げました。
僕も生徒さんに引っ張られてレベルアップしていると感じさせてくださった方でした。
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レザースニーカー型のミドルカットブーツです。
画像だとわかりにくいかもですが、オパンケという昔の製法をアレンジしてサイドマッケイ風に作ることで印象的な底周りになっています。
ご自身もすごく気に入ってくださったようで、他にも同じ形で計3足色違いで作りました。
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できそうでできない約5mmの革の縫い目なしの完全一枚革でできたスリッポンです。
作る前にこれは本当に本当にマジで難しいですよ!と念押しして頑張って製作した一品です。
(かなり僕がやりました。笑)
こちらの生徒さんはもう10年続けて通ってくださっています。
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ノルウィージャンウェルト製法で作り上げたレザーソールのワークブーツです。
何事にも妥協しない性格の方でこれを作った後、靴の勉強をもっとしたいということで海外留学に行きました。また会える日が楽しみです!
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こちらもノルウィージャンウェルト製法でさらにチェーンステッチを施した作品。
静かで真面目な方でしたが、心の奥に芯がはっきりとあり、イメージを具現化するのに精一杯お手伝いさせていただきました。
今はご自宅で自身の作品にチャレンジされているそうです!楽しみ!
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ご自身用とお姉さん用にと3足同時進行で仕上げたサンダルです。
リボンが特徴的で可愛いですね!
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ズボッと履けるタイプのロングブーツです。
ロングブーツを作るだけでもなかなかの作業なのに、さらにウェッジヒールも手作りしてすばらしい作品に仕上がりました。
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まだまだたくさんたくさんすばらしい作品があるのですが、紹介はまた追々していきたいと思います。






手作りで自分の、そしてプレゼントにもできる靴を教室で製作してみませんか、
お待ちしております。




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