こんばんは。野島です。




今月取り掛かっている製品の製甲が仕上がり、釣り込みに取り掛かり始めました。



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ずらっとたくさんあります。



今回最初に取り掛かっているのは「踵単皮(あくとたび)
手順としてまず踵部を釣り込むデザインですので、それを最初にやります。



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この踵は踏むことを前提にしているので、裏革や芯がない一枚の革で作ります。



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仮釣りして向きを整え、釘で固定します。


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踵部のみのパーツは、専用のコツみたいなことがあるので、そのあたりを注意しながら進めます。




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さて、お気づきの方ももしかしたらいるかもしれません。

今回作っている商品の革は吉靴房としては新しい革になります。
グレーでシボが強いタイプの革になります。


シボとは革の皺感が強くちょっとボコボコした表面をしているものです。



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革のシボは一定ではないので、隣り合わせて裁断してもシボ感が全く違うものになります。
今回はそのランダムで複雑なシボ感をSOU・SOUさんに気に入って頂き、一緒にお仕事をさせて頂いて早10年。新色として発表いたします。






シボ感があるので、元々一点ものである革製品が、更に一期一会感を増して製品化されます。







現在誠心誠意製作中ですので、是非楽しみにしていただければと思います。






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五枚丈と踵単皮を作っています!