こんばんは。野島です。


今日はシンプルなサボのデザインである「クロンプ」の紹介です。

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このようなデザインの名前は一般的にサボと呼ばれたり、クロッグサンダルと呼ばれることが多いと思います。

サボとはSabot
フランス語で木靴を意味します。



ちなみにサボタージュという言葉は労働争議的破壊活動という感じの意味ですが、そもそも木靴で労働機材などを破壊したことに由来するようです。

日本語の「サボる」の語源でもあるようです。



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木靴はオランダのものが有名なイメージですが、ヨーロッパ各地で伝統的な履物としていろいろな種類があります。


英語でCLOG
オランダ語でKLOMP

と呼ばれます。



僕自身最初に触れた木靴がオランダのものだったので、このデザインの名前をクロンプとしました。


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基本的に甲革は一枚革でできていて、裏革付き。
吉靴房では履き口をフクロ折りで製作しております。




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シンプルなデザインなので、上記のようなミッドソール部分だけ違う色にすると個性がでますね。
(お問い合わせくださいませ)




サボ型は日本の脱ぎ履きの多い生活事情に非常に合っています。



頻繁に脱ぎ履きをする日本の生活では脱げにくく、履き心地が靴に近く、足の踵以外をほぼサポートしているデザインはもっと履かれていてもいいような気がします。



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お客様のご希望により踏みつけ踵を装着することもできます。


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コロンとして可愛い形で、ボリュームのあるボトムに相性が良いですが、お客様はいつもつくりての遥か上を行くコーディネイトをされているのでいつもなるほど~と感心します。



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お客様のご要望によっては履き口に切り替えのデザインを入れたり、

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爪先に切り替えを入れたりとシンプルなデザインなのでオリジナル要素を実現可能です。





いかがでしょうか。
非常に使い勝手の良いシンプルさと、日本の生活スタイルに合うデザインのクロンプ。
是非お試しくださいませ。