「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

カテゴリ: > 体験した靴屋のリアル現代史

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『お知らせ』

現在のオーダーメイド完成予定時期は
2023年4月末完成、2023年5月初旬お届け予定となっております。
お時間いただき申し訳ございませんがどうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。


②の続きになります。
私の思う最近では最も大きな変革が日韓ワールドカップによる不法滞在者の炙り出しと強制送還、それに続き東日本大震災があったことです。

ちょうど日本のものづくりがアジア各国の安い労働力にとって変わられる時期に重なったことも影響が大きいと思います。


下請けさん(縫製関係が多かった)の強制送還は単純に製造にかけられる人数不足を引き起こし、さらに工賃の引き上げに繋がりました。
今までと同じくらいの価格が維持できないという事態になったのです。
同時に原油価格の高騰があり、ソールや糊といった原材料費と輸送費が大きく値上がりしました。
少しずつでもずっと値上がりし続けていた原材料費がさらに一気に上がり、それは今も続いております。


困ったメーカーは中国に工場を作るか、提携工場を探すということを唐突に始めました。
もう既に中国から東南アジアに製造関係は移り始めていたのに中国に固執するメーカーもありました。

これは想像ですが、取引のあったところに相談をして進めたのかなと・・・

・・・
・・・
・・・

いやここははっきりと言います。

強い言い方をすると「あくまでも日本上位の思想を持ち続けていたバブルを経験してきた経営者達が思いのままに命令を聞いてくれそうな下請け工場を中国の知り合いに頼んで紹介してもらっていた」という方がニュアンスとしては正しいと思います。


当然ですが付け焼き刃でなんとなく経営状況が悪いから安いところで作るという発想では上手くいくはずがありません。




そしてもう一つ大きな理由があります。
①の最後に書いた靴企画問屋の大手2社が潰れた時の影響がとても大きかったということです。

裏話がありまして、業界では有名な話ですが、○○○○○○という靴屋さんがある問屋さんが潰れる寸前の時に倉庫にあった靴をゴタゴタに乗じて掠め取ってしまったという話です。


数十社の靴メーカーが作ってまだ入金されていなかった靴が莫大な量の倉庫の靴を持って行かれてしまったので、数年に渡って訴訟が繰り広げられました。
安い人件費で作れなくなり、津波の被害があり、百貨店の経営難があり、企画問屋の資金が底をつき、メーカーは製造したものの入金がされず、出来上がった靴を持って行かれてしまった・・・




このような状況でこの時期に浅草周辺の靴メーカーは40%以上が潰れました。


踏みとどまった会社は何が違ったのか。
それはオリジナルの製品を開発し、独自で販売できるように努力し、地道に販路を開拓していた会社です。



今西陣で活動している吉靴房としては伝統産業で愚痴ばかり話している会社に同じような道を辿らないでほしいと願っています。



私ももちろんですが、まずお客様に喜んでいただける誠実なものづくり。
ここを無視して数字だけを追っていると確実に暗い未来が待っていると思います。


多くの視点を持ちながら、関係各社とより良い関係を築きながら、お客様が笑顔になれる商品を自分も一緒に楽しみながら作りたいと思います。



以上体験した靴屋現代史でした!


それではまた明日。




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革靴寺子屋生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp


副業で夜にアルバイトをしてみたいという方もおられましたらご連絡ください。
(募集締め切られせていただきました。また募集するかもしれませんがご検討いただいた方には申し訳ありません。)

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

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どうぞよろしくお願いします。
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こんばんは。野島です。

1990年代後半はある意味で日本の靴業界はとても面白い時代でした。


バブルは崩壊していましたが靴メーカーが良い企画を作ればちゃんと売れる。
スニーカーの大ブームによるファッションスタイルの大きな転換と多様化。
海外を拠点に活躍する日本人デザイナー。
靴のオーダーを受け教室やワークショップを開催しながら個人で活動をする手製靴屋。
釣り込みと底付けに特化した職人スタイルを貫く作り手。


その全てが時代の流れの影響を受け、混ざり合って共存している状態でした。




靴メーカーではまだ夏にサンダル、冬にロングブーツという定番のローテーションが繰り返されていました。



スニーカーブームは40代以上の方なら皆さんご存知のNIKEエアマックスのブームが象徴的です。
色々な事件があるほどでした。価格の高騰も凄まじく1足24万円なんていう価格をつけるショップがあるほどでした。


靴デザイナーといったら誰が思い浮かぶでしょうか。80年代から活躍していたKISSAの髙田喜佐さんや動物モチーフが有名なTOKIOKUMAGAIの熊谷登喜夫さんやフランスで活躍して今も精力的な赤嶺勤さんでしょうか。
近年世界で活躍するデザイナーといえば三原康弘さんでしょうか。三原さんは日本の靴生産に新しい概念を作ってくれた方だと思います。


イギリスやイタリアに留学して靴の専門学校で学んだり、工房に助手として入ったりして西洋手製靴の仕事場を経験した後に日本に帰ってきてブランドを立ち上げる方々もこの頃に増えてきました。
代表はギルドオブクラフツの山口さんでしょう。


個人で教室などを運営しながら靴屋として生きる、そういったことを提案し実現し続けているモゲワークショップを運営するモゲさんこと勝見茂さんが、このスタイルを確立されたと思います。今も全国に教え子たちが様々な教室を運営されています。

革を含めできる限りなんでも手で作るというスタイルでは曽田耕さんがいます。




90年代後半から2010年くらいにかけて手製靴を目指す人が増えて一時は職業訓練校の倍率が80倍という異常な状況になりました。
これはバブルが弾け→就職氷河期になり→安定と言われた公務員すら信用できなくなり→何かの技術を身に付けなければならないといったうっすらとした強迫観念を植え付けられた団塊ジュニアと呼ばれる最後の世代が靴業界になぜか殺到したことに由来します。


感覚的に親世代のやってきたことのおかしな部分を察知して、不況に向かう日本の中でもがいた人が多かったからだと思っています。
バブル真っ只中の頃は手で何かを作るという仕事は完全な人手不足だったので今の50代半ば以上と40代半ばの感覚はかなり違うといえます。



以上のことを思うと
僕はモゲさんと曽田さんのスタイルに日本の歴史と文化を加えた形をとっています。

恩人は誰かと取材等で聞かれた時には曽田さんと三原さんの2人を挙げています。
この2人のデザインを見て靴の可能性と自由さを感じ、目の前の世界が広がったのを感じたからです。


当時から今にかけてずっと活躍している先輩方もたくさんいらっしゃるので、なんとか僕もついていきながらできる限りのことをしていきたいと思います。


それではまた明日。





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こんばんは。野島です。


①で革や革靴への理解度の低さという書き方をしました。
これにはさらに足と履物との関係性への理解度という部分も付け加えられます。

歴史を順に追ってみると明治初期に初の靴工場が誕生。
鹿鳴館で使われる靴や陸軍で使われる靴などが少しずつですが増えて行きます。


明治後半では選挙権を持っているような一族以上の名家や権力を持った方々(平たく言えばお金持ち)などに広がっていき、一般家庭にまで広がりを見せるのは大正中期以降と言われています。
大正後期から昭和初期はデパートの台頭や自動車や電化製品の普及がありちょうどその頃に洋装が定着してきたと解釈できます。
僕の祖父母が若い頃の話です。



この江戸時代最終盤から昭和初期の期間は70年ほど。



この後20年ほどで満州事変から第2次世界大戦まで時代は進みます。
80年ほどの期間で一気に西洋の文化に変貌し→電化製品の普及などの経済発展があり→戦争が続き→代用品で色々なものが作られ→その後贅沢は敵という状況にまでなり→敗戦後また経済成長があるという流れでした。

これは戦争はさておき僕が育った高度経済成長期から今(1970〜2020)の50年間と近い流れがありますね。


ここでの問題は一気に色々な価値観が広がり、結果良いものと悪いものが混ざりそれ自体は良かったものの、悪いものが一定数定着してしまったということだと思います。


具体的にはキリスト教の基本的は考え方の一部の広がり、百貨店などの売上のための接客(お客様は神様思考)、突然日本に流入した西洋フォーマルの解釈間違いなどがありますが、ここに科学的根拠のない健康意識が加わったのがややこしくしてくれました。


要するに浅い知識だと何が正しいかわからなくなってしまったというわけです。


ここで靴の話に戻します。
革は穢れであまり触れてこなかった。
靴は軍靴から始まったので痛くても文句は言わない。(天皇陛下からの賜り物という意識も関係)
経済成長期では良いものも悪いものも混ぜこぜでとにかく買って消費して処分される

この辺りの流れが下駄や草履の国に流れ込んだために
「痛くなくて脱ぎ履きがしやすい軽い履物」が良い靴であるという完全に間違った先入観が定着してしまったと私は思います。
この流れはリクルートスーツを着てプレーンのパンプスを履いて歩きまくる就活生に繋がっています。


過去の歴史を蔑ろにして気候変動を盾にした損得勘定のみの論理性により、SDGsでヴィーガンが肉を食べないだけでなく牛自体が悪いというよくわからない論理と同等の状況が上記の流れです。

続く


それではまた明日


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こんばんは。野島です。


今日から阪急うめだ本店10階での催事が始まりました。11:00〜18:00まで野島がおりますので是非お越しくださいませ。


さて前回の続きです。

1990年代後半は売り上げが落ちてきたとはいえ、まだ大きな企画問屋の力が大きい影響を持っていました。


しかし売れる靴にするために取っていた策は、西洋の高級ブランドの模倣と低価格化でした。

当然これはアジア諸外国の労働力の安い国に徐々に押されていくことになります。

中国の台頭、ベトナムやインドネシアなど東南アジアの台頭などが他の製造業同様わかりやすい例だと思います。


価格競争に負けないようにするため日本の職人達の工賃は下げられていきました。

さらにこれは皮革産業、靴産業の大いなる負の部分ですが、韓国や中国から来る出稼ぎの方々に日本の職人よりさらに大きく安い工賃で作ってもらうということに繋がりました。
そこにはビザの無い不法滞在者も多数存在していました。

8畳ほどの広さに10人くらいが密集して作業をするという環境で、とても対等な関係とは言い難い強い言葉が飛び交っていたことをはっきりと覚えています。

この状況を当たり前と思っている会社員が多くいたことは紛れもない事実です。


この状況はどうしたらいいものかと思っていた頃に転換期が訪れます。


2002年開催の日韓ワールドカップです。


より安全で綺麗な都市作りを目指す東京都や警察によりホームレスの一斉強制退去がありました。
当時ニュースでも報道されていたことです。


これと同時に不法滞在者の炙り出しと強制送還が実行されました。


私が所属していた会社も含め多くの靴メーカーで事情聴取が行われて下請けの不法滞在者達が強制送還されました。

色々話を聞いたり噂も聞いたり実際目にもしましたが、これはコピーと価格競争の末期の世界線だったと思います。


続く


それではまた明日。





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こんばんは。野島です。


独立希望の方を迎えてお話ししている時に色々思い出した僕の体験したリアルな浅草の靴業界のことをこれから書いていこうと思います。


ひょっとしたら靴業界の方に怒られるかもしれませんが、業界の体制を根本から変えるべきと考えていますのでクレーム等ありましたら直接野島までお願いします。
結構辛口で書くと思います。日本での革や革靴の理解度の低さはこの歴史に内在しています。
以上のことをご理解の上お読みくださいませ。


○高度成長期とバブル期

今から20年前日本でサッカーのW杯が開催されました。

革靴の現代史には何度かの転換期があります。

坂本龍馬が履いたブーツ、戦争に使われた軍靴、高度成長期、バブル期、そしてW杯以前と以後です。

バブル期以前は以前所属していた婦人靴メーカーの先輩方から聞いた話です。少しずつ間に挟みつつ体験記を書き記します。


第二次世界大戦が終わり高度成長期に入り、そしてバブル期に至り日本の革靴産業は浅草を中心に大きな問題を抱えたまま成長しました。


ご存知の方も多いと思いますが、皮革産業は差別された人が従事する職業でした。
江戸時代の身分制度である士農工商。その下の穢多非人(えたひにん)と呼ばれる身分の人たちです。

日本には穢れという思想があり、生き物の死に関わることは穢れることで、動物の皮から作られる皮革産業は穢れた仕事と認識されていました。

今ではかなりその感覚は薄くなりましたが、まだ存在しています。


薄くなった理由としては西洋の思想が入ったことと、日本が経済的に豊かになったというのが最大の理由でしょう。


今でははっきりとおかしいと言える資本主義の大量生産大量消費の流れの中で作れば作っただけ製品が売れまくった時代が高度成長期とバブル期です。

特にバブル期は問屋の担当者がメーカーに来て、出来上がって箱に靴が入れられると同時に持っていくという納品のスタイルだったそうです。

それほど消費に生産が追いつかない状況でした。1990年代後半から2000年代は当時を懐かしむ体験者である先輩方のぼやきに包まれていました。


○問屋とメーカー

靴業界の問屋は企画を握っていました。いや、今もそのスタイルの問屋はあります。

靴はアパレルの中で異質な難しさがあるため、アパレルメーカーから依頼を受けた問屋がデザインや企画を下請けメーカーに投げ、作られたものを企画問屋に集め百貨店などに納品するという形です。

2000年代に入り日本の革靴産業が縮小し窮地に追い込まれたのは、浅草の企画問屋の最大級の2社が潰れたことが起爆剤となっています。
(鶏が先か卵が先かという話がありますがここでは割愛します。)


続く


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