「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

カテゴリ: > 靴型

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『お知らせ』
現在のオーダーメイド完成予定時期は
5月末完成、6月初旬お届け予定となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。


靴型はいくつか種類があります。

今回の種類は爪先やヒールの高さの違いではなく、靴型自体の形式の話です。


靴製作の難しいところのひとつに、作ったことがないとわかりにくい部分として、靴型をどうやって抜くかということがあります。

力任せに抜こうとしても絶対に抜くことができないのです。


IMG_0687

足は人体のパーツの中で最も骨の数が多い複雑な構造をしています。
その為2足歩行ができるのですが、この複雑さのおかげで靴の脱ぎ履きが容易にできます。


ですが、靴型はそうはいきません。
靴を成形して、ソールを貼って、全部できあがったところで最後に靴型を抜くという工程があり、この抜く作業は、そもそも抜けるように靴型を作っておく必要があります。


IMG_1028

日本の靴製作で最も使われている「中折れ」式の靴型を吉靴房でも基本的に採用しています。



上の画像がそのタイプで、履いている靴を脱ぐ時と同じ様な動きをすることで靴型を抜くことができる形です。


一言でいうと、踵をあげることで靴から靴型を抜くという形です。



サンダルやサボ型はこういった折れ曲がる状態は必要ありません。
その他に「甲切り」という形状もあります。


こちらは予め切込みが入った甲の部分を強制的に外して擬似的に踵を抜くと同じ様なことができるようになっています。
靴型としては古くからある形です。

僕は木でできたサンプル用の靴型の時にこれを採用しています。
型紙が作りやすいところが一番の利点だと思います。



もう一種類新しい靴型の種類があり、「スライド式」というものがあります。


IMG_1041

これは中折れと逆に踵部分を内側にスライドすることで靴型を靴から抜くことができるものです。



これが最も新しく、靴を傷めない靴型を抜く方法なのですが、実は中折れ式が流通しすぎていて思ったほど確立しなかったとても残念な素晴らしい靴型です。


IMG_1042

利点は先ほど書いたように完成した靴を最も変形させず抜くことができるという部分なのですが、欠点として普及が遅かった為価格が高いということです。



ちょうどパンプス系のデザインを作ろうと思ったので、今回少し価格が高いですが、初めてスライド式の靴型を作りました。


吉靴房としては始めて採用したので、次の新作が楽しみです。



それではまた明日。


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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

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075-414-0121
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お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
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ご興味ある方はご一報くださいませ。

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こんばんは。野島です。


月初めは事務仕事とその月に製作する予定のサイズ出しから始まります。
昨日は物凄い大雨と雷がありました。皆様大丈夫だったでしょうか。
扉のすぐそばで和太鼓の演奏が突然始まったのかと思うほどの地鳴りのような雷でした。



困ることや悲しいことなどがここのところ重なっているので、少しでも前向きに進められるよう顔を上げていこうと思います。



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今月は非常に珍しいことですが、20.5cm~30.0cmまでの過去最大幅で靴を製作します。
足は本当に様々で、ご本人をパッとみてもわからない特徴が採寸したペドカルテの数字から垣間見えます。



長く寄り添う履物を製作するため、このサイズ出しは一番頭を使うといっても過言ではありません。



IMG_7869

吉靴房の靴作りは靴型をお客様専用に一から作るスタイルではないですが、基本型となる靴型にあの手この手を使って合わせます。


製作にもう少し余裕が出せたら、個々人のお客様に足の特徴を文書にしてお伝えしたいのですが、なかなか手が廻っていないというのが現状です。



吉靴房で採寸経験のあるお客様で足の特徴を知りたいという方がおられましたら、お電話くださいませ。メールも随時受け付けております。



JIS規格と照らし合わせて数字を追うだけでもわかることがあると思いますので是非お尋ねくださいませ。



日常の業務に追われる日々ですが、常にお客様の為にを念頭に仕事をしたいと思います。



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こんばんは。野島です。




月末の忙しさと月初の展示会でバタバタしておりましたが、残務が一通り落ち着いたので、新靴型での新作に再び取り掛かり始めました。





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一見すると以前書いたブログの時と同じように見えますが、靴型全体をかなり修正したので、型紙も同じく修正しました。






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今回はヒールも決まっているので、それに合わせた底型にも修正。




いよいよ裁断に取り掛かります。










実はこのタイミングで新しい色の革を入荷しました。

黄色です!




メインで使っている革がコーディネートの上で合わせやすいよう比較的落ち着いた色をチョイスしていたのですが、今回はギャッとした色になります。





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だいぶ鮮やかですが、仕上がりがとても楽しみです。






新作頑張ります!






こんばんは。野島です。



新作のヒール木型の修正が完了し、プラ型として出来上がりました。


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横から見るとこんな感じ。

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早く取り掛かりたい気持ちもありますが、これは1週間ほど熟考して、今はお客様の靴を最優先に仕事を進めています。




今日は足袋の釣り込みが完了したので、ステッチダウン製法のオーダーも進めました。


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濃茶のメダリオン内羽根短靴に手製竹ヘラを添えて。




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チャッカーやUチップも形になってきました。



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まだ足袋のデザインで釣り込みができてない物もあるので、追い込み作業でどんどん進めていきたいと思います。





お待ちいただいているお客様。どうぞ楽しみにお待ちくださいませ。
もう数日でご連絡できると思います!




















こんばんは。野島です。




これも随分前から検討していたことでしたが、少し高めのヒールの靴型で靴を作るということについにチャレンジを始めました。




ヒールの高さは4.5cm。靴になったら5cmほどになると思います。
どうしても手作りであまり機械を使わず製作するので、高さのあるヒールに難しさがあるのですが、ちょっと試したい案を思いついたので、靴型の製作に着手しました。





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今後ラウンド型も作ると思いますが、まずは吉靴房のメインテーマの象徴である足袋型です。
写真は甲切りという甲部分が外れることで靴から抜くことができるタイプの木型です。




まずはファーストサンプルに取り掛かります。






センターラインを書いた後に底型に取り掛かります。

IMG_6443


僕はアルコアという透明シールを使って中底型をとります。型紙はいろんなやり方があるので、自分に合うやり方がいいと思います。





IMG_6444



底型を作ったら、中底を作って癖付けです。



IMG_6445

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明日からアッパーの型紙に取り掛かります。




もうデザイン画はいくつか描いてあるのでどれから取り掛かろうかな~とワクワクしています。
もうしばらく時間がかかりますが、ヒールをご希望だったお客様、是非楽しみにしていただければと思います。



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デザイン画はちょっともったいつけて完成品をまた今度(笑)
























こんばんは野島です。


教室の生徒さんがご自身で製作された靴で京都の寺社を巡り、「13,000歩も歩いたのに足に負担がが全然ないんですよ!」と超嬉しいご報告をしてくださいました。こういった感想をいただけると靴屋冥利に尽きます。ありがとうございます!






今日は吉靴房で使用している靴型についてのお話です。




吉靴房では現在4種類の靴型を使用しています。





●足袋型
●ラウンド型
●オブリーク型
●天先型





レザースニーカーの記事でも書きましたが、僕のこだわりのひとつで全ての商品を定番としたいというのがあります。




定番とは流行に左右されない基本的な商品ということになります。いつでもあることから台帳の番号が変わらないということからきた言葉ですね。








足袋型
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こちらは言わずと知れた日本の名作履物である足袋の形状です。
地下足袋との違いはあくまで革靴として作っていることです。地下足袋の起源としては足袋にゴムのソールをつけたところとなりますので、足袋のような全体のフィット感があります。

革靴と最も違う部分は「捨て寸」があるかないか。
捨て寸は足の爪先部分の前方に1cm~2cmほどの空間をいいます。
革靴は素材的に、そして先芯が入っているため爪先が硬いので、爪の辺りに密着しているとものすごく痛くなってしまいます。痛くならないように作った空間を捨て寸といいます。
書いていて気づきましたが、先芯のあるなしも大きな違いですね。








ラウンド型
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吉靴房立ち上げ前ですが、その頃から普段着と着物の両方に合うものが僕の靴作りのテーマでした。
その両方に合うというキーワードに必要だったのは適度なボリューム感。
シャープすぎると鋭い印象が出る上に、普段着や着物にボリューム負けしますし、適度なという部分である程度の可愛らしさを出したかったということ、フォーマルとデニムに合わせるにはどうするかを考えてこのような形状にしました。







オブリーク型
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ドイツの靴ブランドでよく見かける形状です。
人の足の形自体をデザインの元として作り上げた形です。
底はフラットに近い低寸で、爪先がゆったりした履き心地となっています。
畳の上で裸足で立ったときの開放感が感じられるような靴にしたいと思い作りました。





天先
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人類が辿ってきた履物の歴史で、どういうわけか世界中でみられる形状が、爪先が上に反りあがった靴やサンダルです。ローマでも南米でも西アジアでも中国でもエジプトでもなぜか必ず存在します。
理由のひとつとしては、恐らくですが権威の象徴だと思うのですが、履物として歩くときのローリング作用を出しやすくする役割もあったのではと思います。
文献があるわけではないので、誰か解明してくれませんかと思いつつ、自分なりの答えとしてこの二つのイメージを具現化した形です。
どんな民族テイストの衣装にも合わせることができる自負があります。
ちなみに天先は天に向かって反り上がるイメージから僕が名づけました。






つくりて野島は独立前に婦人靴のメーカーに勤めていました。百貨店の靴売り場で何百と並ぶ靴達。そのうち15ブランドほどを手がけているメーカーでした。
毎シーズン靴型を何十と作り、サンプルを作り、採用された靴型は各サイズ作られ、大量に生産されていく。そんなメーカーだったのですが、前に使われた靴型はよほどの大ヒットでない限り二度と使用されず、倉庫にしまわれ、入りきらなくなると夢の島に放り投げられる・・・




靴型は量産されるときに合成プラスチックを使用します。
恐らく最初はコスト削減や、リサイクルの精神があったのではと思うのですが、この靴型に使用することが最終段階のようで、もう使わなくなると捨てるしかないと先輩に告げられました。



どうしてもそれが僕の中で消化しきれず、独立してから絶対に靴型は捨てない!と固く誓い靴型をむやみに増やさないスタイルでやっています。



たった4型で今50デザイン以上作ってるのは実はこういう理由でした。
お客様にはこういう形があったらいいのにとか、もうちょっとシャープな靴型作って欲しいなと言われることもあるのですが、僕の中で納得できるまで考えさせてください。いつか作るかもしれません。






なかなかスタイルを変化させないのでもどかしさを感じるお客様もおられると思いますが、どうかご容赦くださいませ。僕自身が納得して製作に取り掛かるというのも吉靴房のあり方と思っていただければ幸いです。



今後ともどうぞよろしくお願いします!




















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