「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

カテゴリ: > 淘靴(とうか)定番タイプ靴カテゴリー

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『お知らせ』
現在のオーダーメイド完成予定時期は
8月末完成、9月初旬お届け予定となっております。
どうぞよろしくお願いいたします。

オーダー方法についてはこちらをご覧くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/cat_323072.html


靴磨きも承っております。是非ご利用くださいませ。
http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22615170.html
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こんばんは。野島です。


先日材料不良により失敗して作り直したモンキーブーツをお客様にお渡しすることができました。
大変お待たせして申し訳ございませんでした。


お電話で説明させていただいたのですが、その後このブログもご覧いただいたようでご理解いただけました。暖かいお言葉をいただきとても感謝しております。


IMG_0509

ずっと定番で作っている作品ですが、今回製作したモンキーブーツはビブラムワークソールを装着しました。

IMG_0510

より強固でハードなソールですが、アッパーがオブリークでそのハードさを和らげて、男っぽさと柔らかな丸さがいいバランスで共存していると思います。


ご注文いただきましてありがとうございました!





さて、ダブルネームですが先日KeikoNishiyamaさんとの話を書きました。
こちら順調に進んでおります。

ちょうど今月末に東京で個展をするので、そこでも打ち合わせをする予定です。






そしてしばらくお互い忙しくて進んでいなかったダブルネームプロジェクトがもうひとつ動き始めることになりました。


下鴨の革工房「むくり」との作品です。

久しぶりに店主の荒田さんとお会いしましたが、お店もグレードアップし、人数も増えていたのでいろいろとアイデアを共有し目指す方向性が見えてきました。


こちらも随時ブログで共有していきたいと思います。



それではまた明日。



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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、音楽、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/15633049.html

実践革靴製作専門習得コースも立ち上げました。

http://kikkabo.livedoor.blog/archives/22840528.html


075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
075-414-0121

どうぞよろしくお願いします。
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4月17日~代官山ぎゃらりー無垢里
上記日程で予定していた個展は新型コロナウイルスの影響により
延期させていただくことといたしました。
ご予定くださった方には大変申し訳ございませんが、
次回開催予定は6月26日(金)~6月30日(火)となります。
どうぞよろしくお願いいたします。
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こんばんは。野島です。

吉靴房は今年14年目になるのですが、様々なお客様にオーダーの靴を製作しお渡ししてきました。
本日お渡ししたお客様は今まで合う靴が全く無かったという方で、何千人も採寸した経験を持ってしても非常に珍しいサイズの方でした。




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こちらとしても難易度の高い仕事だったので、お客様が足を入れられる時に緊張しましたが、全くパカパカしなくてぴったりです!と嬉しいお言葉と笑顔を頂きました!



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その笑顔を見たくて仕事をしているといっても過言ではないので、本当に喜んでいただき光栄です。
ありがとうございました!


またお会いできる日を楽しみにしております。






さて、全バラシお直しも進めております。



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裏革がボロボロになっている部分があったので、それも交換するためにアッパーも外してミシン糸もほどいてつけかえます。


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ここまでくると実は新規に作ったほうが早いのですが、お客様の歴史がつまった靴をなるべく長く使っていただくためにできることは全てやります。



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アッパーのミシンを掛けなおして、糸も弱くなったところがあったので、補強して釣り込みまで進めました。



同時に革下駄のオールソールも進めています。



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明日はソールを貼り、積み上げヒールを進め、日曜の「」の準備をします。



過去一番忙しい今年の11月。体調に気をつけてがんばります!




それではまた明日。


『営業お休みのお知らせ』

11月10日(日)と12月8日(日)に吉靴房の営業をお休みさせていただきます。
11月10日は奈良今西家書院「凛」に出展。
12月8日は関東に臨時出張によるお休みです。

急なお知らせになってしまい申し訳ありませんがどうぞよろしくお願いします。

年末年始は12月30日から1月3日までお休みで、1月4日から営業開始の予定です。
こちらもどうぞよろしくお願いします。



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革靴製作教室生徒募集


吉靴房で革靴や革製品を手作りしてみませんか。

型紙、革の裁断、ミシン、釣り込みなど全ての工程を、
ものづくりが初めての方も楽しく作ることができます。

作りながら靴や革の専門的な話から、ニュースや歴史、
スポーツや漫画やゲーム、哲学から天文学、心理学など
いろんなジャンルのいろいろな会話を楽しみながら靴を作れる教室です。

デザインは吉靴房製品からオリジナルまで手作りで出来るものなら何でも自由!
材料費込みなので失敗を恐れず作ることができます。

進み具合は生徒さんそれぞれ全員違いますが、
スタッフ一同で全力でサポートいたします。

ちょっと興味あるかなという方から、
本格的に学びたい方までお問い合わせお待ちしております。

075-414-0121
nojima@kikkabo.jp

お問い合わせは野島まで。よろしくお願いします。
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吉靴房では足の採寸を広める活動をしていきます。
靴や足に関わる同業者の方、整体の先生、
ウォーキング指導者の方、スポーツ関係者の方、
靴下屋さんなどなど
ご興味ある方はご一報くださいませ。

nojima@kikkabo.jp
075-414-0121

どうぞよろしくお願いします。
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こんばんは。野島です。




吉靴房ではいわゆるシリーズとして、昔からある靴の定番タイプのデザインも数多く手がけています。

定番タイプというのは実績があって、安心感があり、いろいろなブランドや工房やメーカーにより淘汰されるデザインが星の数ほどある中で生き残ってきた形ということになります。




今回紹介するデザインは二つ。

プレーン外羽根短靴」と「Uチップ外羽根短靴」です。


プレーン外羽根短靴
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Uチップ外羽根短靴
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プレーンやUチップは爪先から甲にかけての部分(フロント)のデザイン形状を言います。



プレーンは名前の通り無飾りのもの。主にトラッドの羽根付き型デザインを指すようです。

UチップはUの字型に形作ったものを言います。
Uチップの製造方法は数種類あり、拝み型の縫い方をしたものや、拝み型のように見せる為に少しだけ革に刃を入れ塗ったもの。さらに切ったりせずにステッチのみで形作ったものなどあります。

吉靴房のは切り込みや繋ぎあわすことなくU字型をステッチのみで表現したものです。
なぜかといいますと、なるべく切り込みや繋ぎ合わせが少ないほうが、強度があり、より長持ちに繋がると考えるからです。


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Uの字はより強調する為に、裏にタコ糸を入れて盛り上がるようにしています。







ここに太い糸でステッチを入れることで飾りのUの字ができあがります。

当然ですが、太い糸を使って縫うときは針も太くなります。


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太めの飾りステッチのおかげで、非常にカジュアルな見た目になります。オブリーク型だとさらに顕著ですね。






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実はこの二つのデザインは、型紙が全く同じものを使っています。




飾りを入れず紐穴を5個にしたものがプレーン外羽根短靴。
Uの字の飾りを入れて、紐穴を3個にしているのがUチップ外羽根短靴です。





ちょっとしたことで全く違う印象の靴に仕上がります。
こういうところはつくりて野島的に大好物です。(笑)






シチュエーションやファッションの傾向によって使い分けて頂けるようにデザイン分けしている例と言えます。



工房や展示会で是非お試しくださいね。












余談ですが、今日は近所の素敵な喫茶店である「逃現郷」に行ってきました。


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以前にも紹介しましたが、ここのコーヒーやお食事は絶品です!



しかし今日お伝えしたいのはそのことではなくですね・・・・
たまたま聞くつもりないけど、耳に入ってくる会話ってあるじゃないですか。

後ろに男性お2人組がいらして楽しそうに話していたのですが、僕がそろそろ帰ろうかなと思ってお会計をしていたとき、前後の会話は一切耳に入らなかったのですが、








「俺はどちらかというとストッキングは被る派だな」


って聞こえてきたんです!










心の中で


えええええええええええええええええええええっ!ってなって、
どんな人たちの会話か振り返りたい気持ちを必死で抑えつつ、ご馳走様でーす!って言って、そそくさとお店をあとにしたのですが、一体何の話だったんでしょう。







いや・・・聞き間違いですかね・・・・


あまりにも面白くてびっくりしたので、ブログに書いてしまいました。(笑)





また食べに行きます!


ちなみに僕は被る派とかいう派閥には入っていないです!



































ハンターハンターの連載再開はいつになるのでしょうか。
気になって仕方がない野島です。こんばんは。



革靴の基本的な形状に「内羽根」と「外羽根」というものがあります。
内羽根はバルモラルやオックスフォードと呼ばれる形で、外羽根はダービーやブラッチャーと呼ばれる形があります。



そもそも靴における羽根とは何かというと、足を入れやすくするために開く部分のことです。
紐靴であれば、紐通しがついている部分になりますね。




こちらは内羽根の短靴タイプ
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こちらは内羽根のブーツになります。
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ご覧いただいてわかるように紐通しの部分が、爪先から甲にかかる部分に対して下に入っている形状を内羽根と言います。形状から足を入れるときに広がるスペースがやや狭いので、全体的にすっきりとした印象になるので、フォーマルな雰囲気が出やすいデザインです。





吉靴房ではオブリーク型も使っているので、カジュアルな雰囲気にもなります。
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こちらは外羽根です。
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こちらは外羽根のブーツになります。
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ご覧のとおり外羽根は爪先から甲にかかる部分に対し、上に乗るような形状のことを言います。

こちらのほうが内羽根に比べて足を入れるときにガバッと開くことができるので脱ぎ履きがしやすくなる一方全体的にカジュアルな雰囲気のデザインが多いのが特徴です。



ワークブーツのようなタイプは外羽根がおおいですね。






正式なフォーマルでは更に細かく決まりごとがあるようですが、吉靴房では基本的に普段履きにしていただくように意識してデザインを作っているので、あまり細かいことを気にせず履いていただくのが嬉しいです。見た目のお好みで選んでいただければ、後はこちらでお客様の足にピタッとくるようにお作りしますのでお任せくださいませ。







おまけ



うちのスタッフがまだ教室の生徒さんとして来ている頃の作品。
羽根を文字通り羽根にしてデザインを作りました。

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カモをイメージしてデザインしたそうです。
後ろから見るとよくわかります。


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カモの形をした外羽根です!

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