「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

カテゴリ: > 革下駄

こんばんは。野島です。


京都に帰ってまいりました。
今日は早朝に静岡から出発できたので、母のお墓参りをした後、伊勢神宮まで行ってから京都に戻ってきました。




久しぶりのお伊勢さん。あいにくの雨でしたが、大雨ではなかったのが幸いして、霧が出てさらに荘厳な雰囲気でした。




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西陣界隈に店舗を構える吉靴房は今宮神社が氏神様となります。
「今宮五社」「五社今宮」とも称され、「五社」は伊勢神宮・今宮神社・春日大社・岩清水八幡神社・熊野大社を表すそうです。



上記のこともあって常に伊勢神宮は頭のどこかで意識していて、機会があればいつでも参拝したいと思っています。ひさしぶりに伺うことができました。




それともうひとつ。ご挨拶に伺いたいお店があったので行ってきました。
伊勢神宮の参道におかげ横丁という観光地としても有名な町並みがあります。
いろんなお店が江戸末期から明治初期のように再現されていて通るだけでも価値のある場所と思います。




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こちらは超有名な赤福さんですね。




実はこのおかげ横丁内の「かみなりや」さんにて吉靴房の革下駄きんちゃくをお取り扱いいただいております。
おかげ横丁

かみなりや







吉靴房のきんちゃくはこちら↓
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雨だったので商品が濡れない様に気をつけながら、ご挨拶に伺ってきました。
なかなか伺うことができなかったのですが、今日やっと叶いました。
伊勢神宮に隣接したおかげ横丁に商品を置いていただいて大変光栄です。


お伊勢参りに行かれる方は是非かみなりやさんにもお立ち寄りくださいませ!










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3月のライオンという作品が面白くて面白くてもう7回くらい1巻から14巻まで読んで、HULUでアニメを5周くらい観ました。笑



13巻の136話での主人公零くんの台詞
「強くなるために弱いトコを探して一個ずつ修正していくだけの頭がヘンになりそうな作業を正気でコツコツ繰り返すだけの単純な話なんだ」


強くなるために弱いトコをの部分を「より良いものを作るために悪いところを」とすると僕のものづくりに全く同じように当てはまると思っています。


より良い履物をお客様にお届けできるようにコツコツと繰り返す。剣道ではそれができなかったのですが、それこそが一番大事なことと思い日々製作に打ち込んでいます。





革下駄は靴の技術の応用を多数使ってできているものなので、簡単にできそうでできないデザインです。かなり細かいテクニックが入っているので常に楽しみながらアップデートしながら作っています。


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ご覧いただくととわかるように鼻緒内側部分が本体とつながっています。
これはもともと最高級品の下駄が一本の丸太から削りだしていることからインスピレーションを得て、こういうデザインにしました。


5㎜ほどの分厚いヌメ革の本体からつながっているので指股が痛くならないように厚みを調節し、全体を面取りし、綿を入れた外側鼻緒部とミシンで繋げます。



この作業は気持ちよく履いて頂くために特に気を使うところです。


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もちろん包丁は常に最高の切れ味で。




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焼印はいつも緊張します。







ヌメ革の特徴を使い、一度全体を濡らして癖付けをして乾いてからソールと貼り合わせます。
この癖付け、貼り合わせはスタッフにも任せられない重要な工程。全て僕が仕上げます。




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最後の手縫い部分。
これは掬い縫いという特殊な縫い方をしています。


靴で掬い縫いをする場合は、見えない部分を縫うための技術なのですが、とても面白い技術なのであえて見えるように目立つように見せています。


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曲がった針を使いこの掬い縫いをして、ヒールを取り付けて完成となります。




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裁断の場所、向きや革の特徴も把握して作らないと仕上がりが悪くなるので、最初から最後まで全く気を抜くことができない商品ですが、作ること自体が面白い作品です。


教室でもほとんどの方が作ってみたいとチャレンジするこの革下駄
いかがでしょうか。











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昨日の日本代表の試合残念でしたが、むしろよく準優勝までいってくれたという気持ちです。
確かに3バックというか5バックのような相手の守備に2トップ気味の前半は中盤の2人がうまくかみ合ってなかった印象で、対応が遅れてしまいましたね。

でも相手のカタールはすごくいいチームでしたので、もやもやしながらも楽しく見れました。
今後に期待したいと思います。





さて「革下駄」のお話。
吉靴房の商品で一番メディアに取り上げていただいた商品なので、吉靴房を草履屋さんや下駄屋さんと思っていたお客様もいたほどでした。




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もう20年近く前になりますが、イギリスやイタリアのハンドメイドの靴を作ってみたくなり、東京浅草の婦人靴メーカーに就職してとにかく何でもいいから靴を作りたいとがむしゃらに勉強している中で、履物っていろいろあるんだなと気がつきました。


自分でデザインして手作りして履いていただく。そんなことを夢見ていたのですが、そもそもデザインとは一体なんだろう・・・
靴とは一体なんだろう・・・
履物とは・・・
そんなことをそれこそ毎日毎晩一年中考えながら仕事と勉強をしていました。



そんな頃ある人に、「デザインは思いやりだよ」とその方の師匠の受け売りの言葉を聞き、なるほどな~と思ってその言葉の意味をしばらく考えていました。




思いやりは他人の心情や身の上などに気を配ったり、その気持ちをさす。









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わかるし、共感するし、反論したいわけではないけど、なんか足りないような気がする。。。




そんな考えを持ち、結果 ↓

「全局面的思いやりを作る物に反映」すればいいのではと考えるようになりました。



履物という道具を作って使ってもらうときの全局面とは、
履き心地、見た目、全体のバランス、製作過程、経験、知識、下地、ファッションとしての効果、素材、思想、気候などなど。




この全てに自分の持てる技術と経験と感覚を注ぎ込んで作る。
そう思ったときに、自分が本当に知っていることはイギリスでもイタリアでもない。。。
日本での生活、静岡県藤枝市での生活、好きで本を読みまくっていた日本史にかかわること、そして剣道なのだから、まずは日本の伝統的な形でもっとも好きな草履と下駄を自分なりに作りたいとの思いにいたりました。




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そしてもうひとつ、僕の中でとても大事にしていることである、全てが「定番」となること。
時代や流行に左右されない10年経っても20年経ってもその魅力が変わらないもの。

そんなデザインを作りたいという心意気が革下駄に自分なりにこめられています。







革下駄の実際の製法や形状などの解説は次回に!







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