「靴を作るが靴職人と呼ばれるのはちょっと・・・」つくりて野島と新人マキコのブログ

京都の手作り靴工房「吉靴房」で毎日手作りで靴を作る日々。 そして靴以外にも好きなものがあり、製作の合間の出来事も赤裸々に綴っていきます。 基本的にインドアなので、漫画、ゲーム、歴史、科学などなど。 靴作りと好きなことを中心に毎日更新します。 このブログは靴のつくりて野島とこれから初めて靴作りを学ぶ新人マキコの2人でお届けします。

2019年03月

こんばんは。野島です。



4月に2週連続で展示会を予定していて、さらにDIYも組み込んだので吉靴房を始めて以来の忙しさを感じています。これは本当に幸せなことですね。充実の毎日です。




本日は生徒さんの作品集の紹介です。

吉靴房の革靴製作教室では吉靴房の商品も独自にアレンジして製作していただけます。


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こちらはもともとメダリオン外羽根短靴というデザインをオブリーク型で製作されました。
色もポップでとても可愛い印象的な靴になっています。






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こちらはレザースニーカーに唐草の生地を使って独特なデザインにしておられます。
紐通しがこのように変わることで印象が全く違い個性が爆発してますね!








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こちらは分厚い革を使ってシンプルながら踵部の切り替えによっていい味がでているデザインです。
プレゼントにされたようでとても素敵なお話を伺うことができました!







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ヌメ革の紐通しに大きめのハトメをつけることで非常に可愛いデザインになっております。
紐の結び目がいいアクセントになっています。踵の大きめのチョボも素敵です。








こちらは非常に珍しいブーツの2WAYのデザインです。
折ることでミドルカットのブーツになり、伸ばすことでロングブーツになるようにデザインされました。

折った状態

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伸ばした状態

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ミッドソールも赤系で仕上げ全体のバランス的にもとても素敵な作品だと思います。





さらに色違いも製作されました。

折った状態

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伸ばした状態

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落ち着いた色を使うことで印象ががらりと変わりました。



教室では色違いを同時進行で2足や、お2人にプレゼントということで違うデザインを同時進行など、生徒さんそれぞれのご要望にお答えできるようにしております。



どんなことができるのかまず何でもお問い合わせいただくのがいいと思います。
できなそうなデザインでもなんとかなる!の精神で一緒に作り上げていきましょう。





生徒さんの想いが詰まった作品が、つくりてである僕の背中を押してくださるようです。
僕も負けずに頑張ります。

またこの生徒さんの作品集をお楽しみに!

























こんにちは!

朝7時の更新に間に合いませんでした



無事地元に帰ってきましたよー









さて前回の続きです

ヒール部分を
型紙に合わせ切りました


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こちらを4つと


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1枚目の写真より
薄い革を2つ




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これは
直接地面に触れる部分
これを2つ




んまーこれが硬くって( ̄∀ ̄;)




包丁で荒裁ちをしてから
はさみでチョキチョキ




包丁で切るのも
一度では切れないので

何回もなぞるようにして切りました



はさみで切るのは
出来るだけ根元のほうで
押しながら切るイメージ

コツがわかっても
それなりに力が必要なので



んぎぎぎぎ
ってなってました。笑










次はこれ

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靴底ですっ


こちらも硬いかと思ったのですが
想像していたよりは
硬くなかったですね


切り終わってから
プライマーを塗りました

プライマーとは
糊の接着を強くするための下地剤です









続いて
切り終わったパーツの糊付けです



2枚目の写真の革を真ん中に
1枚目の写真の革で挟み
糊付けします


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こんな感じ


これを張り合わせるのは

工房に置いてある糊の中で
最も強い糊です

その糊にほんの少し

全体の1パーセントの割合になるよう
硬化剤を混ぜます

これに使用した硬化剤は
温度変化に弱いらしく

冷蔵庫に保管されていました

温まると固まってしまうんですって





この硬化剤ね
ビンに入っているのですが

私の不注意で
内蓋を開ける際に

びしゃー!って
盛大にこぼしてしまいました


横着して
立ったまま開けたのが悪かったんです


何事も丁寧に…!



吉靴房の皆様
すみませんでした












話が逸れましたが

ソールと本体にも
硬化剤を混ぜた糊を塗ります



この工程は
糊を塗るタイミングと言いますか

完全に乾ききる前に
張り合わせたいので






糊を塗り終わったー!
はいちょっと休憩、とは
いかない作業です




今までの糊付けは
逆に乾くのを待っていたので

ここは注意したいところです











ソールと本体を張り合わせたら
まず手作業で
ペンチで挟みながら圧着するのですが


ミッドソールで苦戦したように

ソールを貼る位置にも
やはり苦戦した私なのでした



一発勝負って緊張しますね…








ペンチで挟み圧着できたら

さらに
コンプレッサーという機械を使い圧着



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宇都宮さんが
セットしてくださいました













終わったら
ソールの余分な部分を包丁で切ります



ミッドソールで撃沈した作業と同じ…




あとから手直しとかではなく
途中から
野島さんにやっていただきました




ありがとうございます!






でもちょっと悔しかったです
初めからなんでも完璧に出来るわけがないと
わかってはいるのですが…


いつかちゃんと自分で出来るようになるぞ!













余分な部分が切れたら
グラインダーにかけて整えます

グラインダーとは
自動ヤスリ機?


研削砥石がぐるぐると回り
その力で
表面を研削、切断する機械とのこと
(グーグル調べ。笑)




こちらの作業も
お願いしてしまいました






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お陰様で
こんなに素敵な仕上がりに!









今回
中敷きを切るところまで
出来ませんでした


続きはいつになるかなぁ
しばらく先かもしれませんが

またお届けできる日を
楽しみにしています













またも月末の
しかも
来月2回の展示会を控えた忙しい時期

吉靴房にお邪魔させていただきまして
ありがとうございました











それではまた明日!











こんばんは。野島です。



昔の画像をなんとなく眺めていたら、修行中に作った作品の画像がでてきました。
もはやどういった経緯で作ったかも覚えていないものもありますが、備忘録的な意味合いで記事にします。





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これはたしかアンディウォーホルの何かを見て色使いを意識して作ったような気がします。


吉靴房を立ち上げる前はハイヒール専門の婦人靴のメーカーに勤めていたので、その頃の画像が続きます。





IMG_3805
これは確か六つ編みを覚えて六つ編みから三つ編みに途中から変えたらいい感じになるのでは・・・
なんて思って作ったような気がします。



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これは革を薄く漉いてチューブ状に縫ったものをクロスさせて飾りベルトのようにしたものです。
こういったシンプルな形状は今でも好みですね。




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これは畳の端部分である畳縁(たたみべり)の生地を手に入れて作ったデザインです。
ヒールが高いので踵部を使わないときに後ろに倒せるように作ってあります。
これ今でもいけるんじゃないかな?笑




IMG_3801
先が丸いパンプスに甲ベルトを着物の帯をモチーフにしたデザインをつけました。
懐かしい・・・結構かわいい。



IMG_3800
内羽根と外羽根をミックスしたデザインです。
確かテープ取りを覚えたので、それを使ったデザインにしたかったんじゃないかな~(覚えてない)







こう見ると全部20年位前に作っていますが、やっぱり僕が考えそうなデザインになっていますね。






婦人靴メーカーさん。私こういうデザインもやりますよー!(オードリー春日さん風)







ハイヒールもスニーカーも革靴もなんでも色々挑戦していきたいです!


おはようございます!





前回まで終わったところで

特殊ミシンを使う縫い屋さんに
出し縫いをお願いして

こんな素敵な感じになりました♡\(*ˊᗜˋ*)/♡



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箱から出して
写真を撮れば良かったかな…




意識低い系です(2回目)








わかりにくいかもしれませんが
糸は赤をチョイスしました!


黒、白、赤の三色から選べると言われ

悩みに悩んだ末
派手にいこうぜ☆的な考えにいたり

赤に決定♪






とっても可愛くて大満足







デザインを選ぶのはもちろんですが
やっぱり
色を選ぶのって楽しいです(*´ω`)









さてここから

糸の端を処理します







・・・・・。








なんということでしょう
写真がありません







意識低…(略)











吉靴房への長期滞在が
2回目ということもあり
少し慣れてきたのか
緊張が緩んでしまっているのかな















写真を残す!






まぁ
今夜京都を発つんですけども













 






糸の処理ができたら

今度は
縫ってもらったところの糸をなじませるため
底側からハンマーで叩きます



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膝を使い(膝の上に乗せて)
ハンマーでガシガシ叩くわけなんですが

衝撃をもろに受けるので
膝が痛くてですね(;´・ω・)




途中で半泣きになるほど。笑












伝わるかどうかわかりませんが

20才前後の頃
友達とバレーボールを始めて

慣れないレシーブをたくさん受けて
手首付近が真っ青になったことがあります



多分そんな感じ









あとからクッション代わりに
タオルを当てさせてもらい

少し楽になりました










叩けたら甲側に戻し

糸から1センチ強の幅で
コンパスで印をつけていきます


これも写真がないな( ̄∀ ̄;)スミマセン












印をつけたら
その線に沿って
包丁で余分な革を落とします


この工程が
タイトルの通り

撃沈することになるのでした












足の土踏まずのあたり
靴の内側ですね

この部分を切るのが一番難しいので

出来なさそうだったら声をかけてくださいと
言っていただいたにもかかわらず



きっと出来る!と過信し
変な体勢になりながら
必死になって自分でやってみた結果


大幅に失敗するという大惨事







切り口が
ハの字になるのが理想なのですが

逆ハの字になってしまいました
しかも鋭角に…








野島さんの手を煩わせまいと頑張った結果


かえって
余計に煩わせてしまうという



(´・ω・`;)











やることがたくさんある中
貴重なお時間をいただき
ありがとうございました







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なんとか左右対象になるよう
手直ししていただきました









どんな風に内側の革を切るのか
手直ししてもらっている間

しっかり見させてもらいながら
申し訳ない気持ちでいっぱいで…













過信しないこと
無理しないこと
すべてにおいて丁寧に作業すること


きちんと守って

いい靴が作れるように頑張ろうと思います











目の前に
教えてくれる人がいるっていうのは
とても幸せなことです



でもだからと言って

また聞けばいいと甘えず


1回でしっかりと覚えられるように
努力します!









それではまた明日(*´ω`)





こんばんは。野島です。


今日はたくさん釣り込みをしましたー。


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厚い革の商品は濡らしたり工夫をして成形します。




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ステッチダウン製法も。これは明日縫います。




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足袋は今月一番たくさんあるので、爪先以外をまず形作り、先に4足完了。
爪先がとても難しいですが、楽しい作業です。




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マッケイ製法のものはソールまで貼りました。後は縫ってから積み上げヒールの工程です。




月末に向けていよいよ形が見えてきました。
靴はここからがまだ長いのですが、慎重に進めていきたいと思います。










DIYも進めております。
壁の模様や色はあれこれ考えながら、持っている材料と買ったペンキとを組み合わせ、こんな感じに。

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革作家5人展「楽しいシコウ」で商品を陳列する棚が必要になるので、これから貼っていきたいと思います。



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SOU・SOUさんプロデュースのこのペンキ本当にいい色です。
全部塗りたいな~。




















おはようございます♪


吉靴房から1番近い
ライフというスーパーにて


三色団子の色に
意味があるのだと
初めて知った私です



桜(ピンク)
春の息吹

白酒(白)
冬の名残

若木(黄緑)
夏の予兆


秋がない
ことから
飽きないにかかっていると
言われているそうです


1人お買い物をしながら

へぇーーーーーとなったのでした



ボタンがあったら
連打していたと思います


へぇー
へぇー
へぇー
へぇー


元ネタわかるかな?笑









私が作っている靴ですが

ステッチダウンがいい!と思い
挑戦しています




もう何度書いてきたのかわかりませんが




思っていたよりも難しかった…!







ミッドソールを型に合わせて切り
糊を塗ります


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コンパスで15mmのところに
印をつけたんですが

線が二重になっているのは

私が間違えたから( ̄∀ ̄;)










そして
シャンクと呼ばれる金具を取り付けます



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この金具は
踏まず部分を支える役割があります





シャンクを取り付ける位置

一発OKをいただきました!


たまたま上手くいっただけかもしれませんが
すっごく嬉しかったです!


2足目を作るとき
ここじゃダメですと言われないよう

取り付けの位置をしっかり覚えたいと思います










次はミッドソールを貼ります



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ミッドソールを貼った位置は
ダメダメでした…



この作業も
一発勝負とのことなんですが

何度か剥がしたために
糊を塗り直し

手直ししていただきました









ステッチダウンは釣り込みがないので

革を引っ張りながら
木型に添わせます

そして
ヘラを使い革をぴたりと押し込むのですが


これが…
これがまた…


( ノД`)シクシク…










全然引っ張れていないと

ただ革を型に合わせただけだと
ダメ出しです

難しいです!


引っ張ったつもりなんですが…




もっとなんですね

でも確かに

木型から
革が浮いてるんですよね( ̄∀ ̄;)

触るとぺこぺこします。笑







今回もやはり
手直ししていただきました

ありがとうございます



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このあと更に

圧着させるために
道具を使い
ぎゅうーーーーーーっと
挟む作業をしました


写真がなくてスミマセン( ̄∀ ̄;)



意識低い系です、はい









このあと
余分な革を切り

ミッドソールの型を整えて
特殊ミシンで縫ってもらうのですが



余分な革を切るのと
ミッドソールの型を整えるのは

野島さんにやっていただきました


時間の都合上仕方なく💦


大人の都合です。笑





いや、私が帰る日と
縫い屋さんに行く日の都合で

私がとろとろしているため
間に合わなくてですね(´・ω・`;)






でもしっかりと
作業工程は目に焼き付けておきました!












昨日は宇都宮さんが
じょんじょんに焼印を押していました


これも憧れている作業の1つで

つい隠し撮りを…。笑




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キレイですね

私にも
こんな風に押せるかしら













さて!

今日はお隣のペンキ塗りを
またお手伝いする予定です



がーんばーるぞー!








 

こんばんは。野島です。



壁が打ち終わったのでペンキを塗り始めました。
今回はいろいろな色を使いたかったのと、工房の改装の時に出た柿渋の天井の板が残っていたのを使いたかったので少し変わった壁模様にする予定です。


現状こんな感じ。

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子供が保育園に通っていた時に、子供達が書いていた絵をみて感動したのを思い出しながら仕上げていくつもりです。

小さいお子さんの絵って天才的ですよね。発想がすばらしいし、色使いも華やかで、ここにこの色を使うんだ~と感嘆します。





そういうものをイメージしながら仕上がったらいいなあと思っています。











今日はSOU・SOUさんに打ち合わせに行ってきました。

IMG_6116

数々の素敵なコラボ作品に囲まれて楽しい話をしてきました。

いつも短い時間ですが、とても勉強になります。




先日SOU・SOUさんのショップディレクターの徳治さんと話をしている中で、「SOU・SOU×吉靴房」作品が10年経過していることに気づきました。カウントを何もしてなくてすみません・・・




10年も一緒に仕事をさせていただいていることに本当に感謝です。
お客様の為にさらに良いものをお届けできるように頑張っていきたいと思います。





10年以上一緒にお仕事をさせていただいているのに、若林さんと一緒に写真を撮ったことが無いことに気づき、初めて写真をお願いしました。





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足元もパシャリ

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今日は踵単皮を履いていただいていました!
ありがとうございます!



今日も今後のお話をさせていただいたので、またの機会にご報告させていただきたいと思います。




SOU・SOUさん今後もどうぞよろしくお願いします。










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