こんばんは。野島です。



今日はスタッフの宇都宮がミシンの下糸を巻いていたところ、ミシンのベルトがバチンと切れてしまったので直しました。



吉靴房では左側にプーリーがある18種ミシンを使っています。
プーリーとはモーターの駆動をミシンのシャフトに力を加える為の「はずみ車」のことです。



品番はTF-5ですが、元々シンガー社が製造していた18Kというミシンを真似て製造されたという経緯があり、今でも18種と呼ばれています。主に靴のアッパー用のミシンです。


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40年以上職人さんに使われていたこのミシンを譲っていただき、それからもう17年ほど使い続けています。
ざっと55年以上です。すごいことですよね。



シンガー社のミシンは初めてカメラとともに日本に伝わったのが1860年代という話で、原型となっている18Kミシンは1935年くらいまで輸入されていたようです。




その頃の18Kミシンは今僕が使っているセイコー18種ミシンとベース部分がほぼ同じだそうです。当時のミシンの完成度の高さに驚かされますね。




1940年台くらいから日本のメーカーがコピーし始めて一大産業に発展したと聞いています。





そんな歴史があるミシンを職人さんから受け継がせていただいたので、大切に大切に使っています。


ベルトは革製で、今回のように繋ぎ目が切れたらまた革で繋ぎます。



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数年前に直したときはヌメ革を使って手縫いしていたのですが、今回は豚革を使ってミシンで止めてみました。


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繋いで輪っかになったので、ミシン本体を外して取り付けました。




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ちょっとアングル的にわかりにくいかもしれませんがなが~いマイナスドライバーで留めています。
これも譲っていただいたものです。



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本体も軽く清掃して油をさして完成です。



僕も生涯大切に整備しながら使い続けて誰かに譲ることができたらいいなと思っています。




長く活動することは道具や機械類も同じように長く活動していることになるので、出来るだけ負担をかけず、大切に整備しながら使っていければと思います。