こんばんは。野島です。



今日は裏革の釣り込みと先芯の釣りこみまで進めました。
最近どうも疲れが抜けきれなくてなんだか眠い日が続いていますが、仕事は楽しいので休むことなく続けています。



布団を替えてどうも合ってないのかなと思いますが、いろいろ生活スタイル全般を見直さないといけない40代半ばです。





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先芯は字のまま爪先の芯材です。

靴には歩行に使う道具という大きな役割がありますが、それ以外に足を守る、足の保護といった側面も持ち合わせます。


特に革靴は捨て寸といって、爪先に最低でも10mmほど、靴型によっては20mm以上の空間を必ず作るので、足の保護と靴の形状を保つという意味もあります。


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実は吉靴房立ち上げ当初は革先芯を使っていました。
なるべく土に返る素材で作りたいと思っているのは今も変わらないのですが、歩行において、そして履物として一番人間にとって履き心地が良いと感じるものは何なのかを考えたときに、革のアッパーに革の中底、柔らかいスポンジ系のインソールとゴム系のソールという組み合わせが最も良いと考えています。





革先芯自体は今もすごく好きな素材なのですが、長年使っていただくことによって、靴の形状を保つより先に柔らかくなって爪先が変形してしまうことにどうしても不満があり、溶剤系の一般的なメーカーでも使っている素材に変更しました。



これにより爪先が分かれている足袋型も形をより長く保つことが出来るようになりました。



このように少しずつでもより良い履物をご提供できるようにしたいと思っております。
何かほんの少しでも気になることなどありましたら、情報提供いただけますと大変嬉しいです。


どうぞよろしくお願いします。