こんばんは。野島です。
靴型製作、ヒール選定から始まり片足サンプルから修正→ファーストサンプル製作という一連の流れが一通り済みました。
ようやく新作ヒールデザイン完成です。

長年ヒールデザインはずっとやりたくて考えていましたが、一番のネックはヒールの取り付け方法でした。
婦人靴メーカーに勤めていた経験から、機械で釘を打つという方法に負けない強度の取り付け方法の開発が長年の悩みでした。

ヒールの取り付け方法はメーカーにいないとなかなか目にすることもありませんし、そもそもどのようにつけてあるのかも考えたことがないという方が大半です。
しかしながら、ヒールが突然外れたり、折れたりすると、怪我などの恐れがあり、その全ての責任をメーカーが請け負います。
作っている側の私からすると、歩き方なども原因の要因になったりすると思う部分もあるのですが、当然作った側の責任です。
ヒールは1本の太いビスと、4本の細い釘を中底から打ち込むことでその強度を保っています。
8cm以上のような高いピンヒールはヒール内部に金属のパイプが入っていて、中底から踏まず部分を補強するシャンクをビスが通りその金属パイプに突き刺さるようにして固定されることで強度が保たれます。
金属パイプやビスは確かに硬いです。
しかし、これはあくまで一般論ですが、普通に歩いているときで足に掛かる負担は1.2倍から1.3倍ほど、走ると約3倍、ジャンプして着地したときは約5倍ほどかかるといわれています。
体重50キロの方で、歩行中毎歩60~65キロ
走ると150キロ
ジャンプで250キロ
こんな感じに足に負担がかかっているそうです。
これを支え続ける足の構造は特筆すべきものだと思いますが、靴もその強度に耐える仕様にしなければなりません。

そこで、メーカー時代の経験から、履き心地が良く、歩行に差し支えないヒールの高さで、デザインの幅が広く、ヒールのデザインも多数選ぶことのできる4.5cmに決めました。
ちなみにヒールは高くなれば高くなるほど、歩幅が狭くなり、歩行中の足が地面についている時間が長くなるという研究結果が出ています。
こういったことになりにくく、様々なデザインに対応でき、強度も保つことができる形状を選びました。
吉靴房では太いビス1本、やや細いビス4本の構成で革底とシャンクを通りヒールまで打ち込んであります。強度も通常のメーカー品以上となりました。

今回の新作にあたり、新色でチャレンジしたかったということで、完成がこのタイミングになりました。

まだ靴型が1足分しかないので、順番に製作しました。

今までにない鮮やかな色合いの2足の完成です。

まずはスタッフ宇都宮とマキコさんに試してもらって製品として発表できる段階になる予定です。
そして今回の経験を活かして、次のデザインと、足袋型ではないヒールデザインに取り掛かろうと思います!
是非楽しみにしてくださいませ!
靴型製作、ヒール選定から始まり片足サンプルから修正→ファーストサンプル製作という一連の流れが一通り済みました。
ようやく新作ヒールデザイン完成です。

長年ヒールデザインはずっとやりたくて考えていましたが、一番のネックはヒールの取り付け方法でした。
婦人靴メーカーに勤めていた経験から、機械で釘を打つという方法に負けない強度の取り付け方法の開発が長年の悩みでした。

ヒールの取り付け方法はメーカーにいないとなかなか目にすることもありませんし、そもそもどのようにつけてあるのかも考えたことがないという方が大半です。
しかしながら、ヒールが突然外れたり、折れたりすると、怪我などの恐れがあり、その全ての責任をメーカーが請け負います。
作っている側の私からすると、歩き方なども原因の要因になったりすると思う部分もあるのですが、当然作った側の責任です。
ヒールは1本の太いビスと、4本の細い釘を中底から打ち込むことでその強度を保っています。
8cm以上のような高いピンヒールはヒール内部に金属のパイプが入っていて、中底から踏まず部分を補強するシャンクをビスが通りその金属パイプに突き刺さるようにして固定されることで強度が保たれます。
金属パイプやビスは確かに硬いです。
しかし、これはあくまで一般論ですが、普通に歩いているときで足に掛かる負担は1.2倍から1.3倍ほど、走ると約3倍、ジャンプして着地したときは約5倍ほどかかるといわれています。
体重50キロの方で、歩行中毎歩60~65キロ
走ると150キロ
ジャンプで250キロ
こんな感じに足に負担がかかっているそうです。
これを支え続ける足の構造は特筆すべきものだと思いますが、靴もその強度に耐える仕様にしなければなりません。

そこで、メーカー時代の経験から、履き心地が良く、歩行に差し支えないヒールの高さで、デザインの幅が広く、ヒールのデザインも多数選ぶことのできる4.5cmに決めました。
ちなみにヒールは高くなれば高くなるほど、歩幅が狭くなり、歩行中の足が地面についている時間が長くなるという研究結果が出ています。
こういったことになりにくく、様々なデザインに対応でき、強度も保つことができる形状を選びました。
吉靴房では太いビス1本、やや細いビス4本の構成で革底とシャンクを通りヒールまで打ち込んであります。強度も通常のメーカー品以上となりました。

今回の新作にあたり、新色でチャレンジしたかったということで、完成がこのタイミングになりました。

まだ靴型が1足分しかないので、順番に製作しました。

今までにない鮮やかな色合いの2足の完成です。

まずはスタッフ宇都宮とマキコさんに試してもらって製品として発表できる段階になる予定です。
そして今回の経験を活かして、次のデザインと、足袋型ではないヒールデザインに取り掛かろうと思います!
是非楽しみにしてくださいませ!
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