こんばんは。野島です。


今日は二鳥履き 蘭(にちょうばき らん)というデザインについて書いていきます。






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このデザインは先日紹介した逃現郷(とうげんきょう)のマスターからの依頼で作りました。

依頼はこうです。

「お店の2階に倉庫があって、そこは靴を脱いで上がります。でも普段はバイクに乗って買出しに出たりするので、すぐ脱げてバイクでも問題ないデザインはできないだろうか。」





このご依頼の趣旨は日本での生活に直結する部分があると思いました。
そこで、バイクに乗るときだけ踵部を立ち上げてもらうサボはどうでしょうと提案させていただきました。





喫茶店という立ち仕事なので足のむくみを含む変化が大きいと思ったので、サボでも紐付の形にして、普段はサボにしていつでもすぐ脱ぎ履きできる。そんなデザインにしました。



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名前の二鳥は一石二鳥のから取りました。
うまく機会を捉えるという意味をこめています。

蘭は木靴で有名なオランダからイメージしています。


本体は裏革なしで製作しています。
この革はうちでメインで使っている革より厚く、最初はやや固めの印象ですが、オイルを塗りつつ使い込んでいただくと非常にしなやかな柔らかさが出てくる革です。
割とビビットなカラーがあるのも特徴です。
こちらから革見本をご覧ください。
ひとえモカで使う革と同じものです。


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全体を黒単色でご注文いただいたこともあります。
これも素敵な雰囲気になりました。



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踵部を最初からなしにすることもできます。


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これはいとこの出産祝いに製作したものです。
小さなお子さんがいるお母さんの味方になれる靴は、脱ぎ履きにストレスのないサボ型がいいかなと思い作りました。

画像のものは実は裏革付きで作っています。
こういうこともできますので、何でもお気軽にお問い合わせくださいませ。





二鳥履き 蘭